厚生労働省は7月3日に、長期職場体験実習の募集を開始しました!厚生労働省でのインターンシップなんて、文系の人たちだけで、理系学生や、まして研究職に関する仕事なんてないでしょ?って思っているあなた。
ありますよ!
今日は厚生労働省が募集を始めた、理系にぴったりのインターンシップについて紹介する記事になります。
厚生労働省のインターンシップ
厚生労働省は、「国民生活の保障・向上」と「経済の発展」を目指し、そのために、社会福祉、社会保障、公衆衛生の向上・増進と、働く環境の整備、職業の安定・人材の育成を総合的・一体的に推進しています。また、少子高齢化、男女共同参画、経済構造の変化などに対応し、社会保障政策と労働政策を一体的に推進している、国の行政機関になります。
過去の記事では、経済産業省でもインターンシップを募集しているのを少し紹介しましたが、厚生労働省や経済産業省といった、国の行政機関でも、インターンシップを開催しています。行政機関は文系の人がいくイメージがありますが、そんなことはありません!理系の人も行けるんですよ?
理系の学生にも最適
募集内容のうち、ここで紹介するのは、「研究職」そのものではありませんが、世界保健機関(WHO)の関連業務や、ゲノム医療や人工知能などの研究業務を推進する行政業務、また、今世紀に最もセクシーな職業とも言われるデータサイエンティスト的な分析業務など、まさに理系学生のあなたの知識や経験が活かせるインターンシップなのです!理系学生で文系にも興味がある方や、行政に興味のある理系学生には、知識や経験の幅が広がるため、とても良いインターンシップになります!
厚生労働省が募集している内容
1、実習の対象者
実習の対象者は大学等に在籍する学生になります。障害を有する方も応募が可能とのことです。年齢や専攻に制限はありませんが、募集内容によっては医学部の方を優先するものなどがあります。
大学等に在籍する学生
※障害を有する方も応募可能です。
2、実習場所や期間
実習場所は東京都の霞ヶ関にある厚生労働省本省で、時間は9時30分から17時45分まで。官僚生活の体験ができますね!
また実習の期間は、10月からの1、2ヶ月になります。また、行く頻度は相談によって決まりますが、1週間に1日以上の参加であれば良いとのことで、あなたの都合に合わせて参加することができます。大学に通いながらでも行けそうです!
【実習の場所】
厚生労働省本省
(所在地:東京都千代田区霞ヶ関1-2-2 中央合同庁舎第5号館)
【時間】
原則として、9時30分から17時45分まで。
(うち、12時から13時までを休憩とする。)
【期間】
平成29年10月~12月のうち、各局課(室)が設定する期間
(1週間に1~2日程度)
※受入局課(室)により、実施期間、日数が異なります。実施日数等については、受入決定後に受入局課(室)と調整の上、決定します。
3、所要経費と応募方法、応募締切
残念ながら、交通費や食費、給料などは支給されないみたいです。また、大学毎にまとめて応募するので、気になるあなたは、キャリア支援課に相談してみましょう!
【所要経費】
本研修の必要経費(交通費、滞在費、食事代、保険料等)については、原則として各自で負担することとなります(厚生労働省では負担いたしません。)。 なお、受入に際しては、災害傷害保険、賠償責任保険に加入していることを条件とします。
【応募方法】
大学等の担当部局は、希望する学生についてとりまとめを行い、一括して下記9の応募先に必要書類3種類
[1] 平成29年度厚生労働省長期職場体験実習推薦書 [28KB]
[2] 平成29年度厚生労働省長期職場体験実習志望理由等調査票 [60KB]
[3] 履歴書 [34KB]
を郵送してください。(学生個人からの応募は受け付けておりません。)
【応募締切】
平成29年8月10日(木) 必着
※この締切は、大学等が学生の応募を取りまとめて、厚生労働省に提出する締切日です。大学等における応募締切ではありませんので、ご注意ください。
4、理系学生にオススメの実習内容
募集している12の業務のうち、理系に良さそうなものは6つもあります!
No.1、国際保健に関する業務(大臣官房国際課)
国際課が担当する科学技術に関する施策の総合的企画及び調整を行う課で、WHO関連業務など、国際保健に関する検討資料の作成、分析補助等を実習します。
世界保健機関のWHOに関する業務なんて、すごく面白そうじゃないですか?世界に貢献できる業務内容です!医師や医学部生を優先するそうですが、医療政策、国際保健、公衆衛生行政に関心のあるあなたにぴったりのインターンシップです!
No.2、研究推進に関する業務(大臣官房厚生科学課)
疾病の予防および治療に関する研究など科学技術の進展に伴う行政施策の企画立案を担当している課で、以下の研究推進に関する行政業務を実習します!
①ゲノム医療の推進に関する行政実務
②保健医療分野の人工知能応用に関する行政実務
③医学研究の推進に関する行政実務
こちらも医師や医学部生を優先するそうですが、医療政策、公衆衛生行政に関心のある、薬学部、理学部、工学部で学んでいるあなたにぴったりのインターンシップです!
No.3、栄養施策に関する業務(健康局健康課 栄養指導室)
健康増進法に基づく食事摂取基準の策定や国民健康・栄養調査の実施に関する業務や栄養士法や調理師法に基づく管理栄養士・栄養士、調理師養成制度に関する業務を行なっている室で、以下の業務を実習します。
・栄養・健康関係データの収集・整理・分析補助業務
・会議資料作成の補助業務等
栄養行政や管理栄養士業務に関心のある、それこそ栄養士のあなたや、保健師、看護師のあなたには最適なインターンシップです!
No.4、食品等の規格、基準に関する業務(医薬・生活衛生局 生活衛生・食品安全部 基準審査課)
食品等及び洗浄剤の衛生に関する規格又は基準に関することや、農薬が含まれ、又は付着している食品の飲食に起因する衛生上の危害の防止に関する規格又は基準に関する業務を行う課になります。実習内容は、
・食品衛生に関する情報収集、各種統計資料の作成
・検疫所等関係施設訪問
・会議運営補助 等
薬学系の学生を優先するそうですが、食品衛生行政に関心のあるあなたにぴったりなインターンシップです。こちらは栄養学を学んでいるあなたや農学部や理学部、保健師、看護師のあなたにも良さそうなインターンシップですね!
No.5、化学物質に係るSDSやリスク評価制度に関する業務(労働基準局 安全衛生部 化学物質対策課)
職場における化学物質管理制度の企画及び立案に関する業務を行う課で、以下の業務を実習します。
・災害調査復命書の整理・分析
・HPを利用した制度の周知に関する検討
・化学物質のリスク評価検討会・管理濃度等検討会など会議に係る補助業務
こちらは薬品を扱う薬学部、理学部、工学部といった化学系の学生は馴染みがあると思います。自分も化学系出身なので、SDSやMSDSは、大変お世話になっております。薬品リスクももっと実用的に分かったり、例えばその薬品の事故事例や失敗事例がすぐわかるとか、他にも薬品管理をもっと簡単にできるといいんだけどなぁ。。。
No.6、厚生年金及び国民年金の数理に関する業務(年金局数理課)
年金制度の数理に関すること及び年金制度の企画立案のための統計数理的調査に関する業務を行う課で、以下の業務を実習します。
・データ収集、整理、分析の補助
・資料作成の補助
こちらは、専門技術であるC言語又はFortranの基本操作が可能な方を募集しており、数学や情報工学、物理を専攻しているあなたを対象にしてます。今世紀で最もセクシーな職業と言われているデータサイエンティストとして、日本の抱える大きな社会課題の一つである、年金問題の解決を目指してください!
理系も参加できる厚生労働省のインターンシップ
厚生労働省のインターンシップは、理系大学生のあなたの持つ知識や経験を生かすことができますね! 国の行政機関に興味なく、企業の研究所に就職したいあなたも、志望理由の基準ができますよ?大手メーカーでも、行政の施策をうまく活用して業務を推進することは、事業戦略として当たり前の考えです。研究テーマの設定にも行政の施策は大きく関わっています。行政機関での実習を経験することで、企業研究職への志望動機を強めることは、可能だと思いませんか?
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