原発停止求める仮処分申し立て 北朝鮮ミサイルで被害のおそれ

原発停止求める仮処分申し立て 北朝鮮ミサイルで被害のおそれ
北朝鮮の弾道ミサイルによって日本の原発に被害が出るおそれがあるとして、脱原発を訴えている大阪の女性が、福井県にある高浜原子力発電所3号機と4号機の運転の停止を求める仮処分を裁判所に申し立てました。
大阪地方裁判所に仮処分を申し立てたのは、関西電力高浜原子力発電所からおよそ80キロ離れた大阪府高槻市に住む水戸喜世子さんです。

申し立てでは、北朝鮮の弾道ミサイルに対して政府が破壊措置命令を常に発令しているような状況では、日本の原発に落下して被害が出るおそれがあるとして、命令が出ている間は高浜原発の3号機と4号機を運転しないよう求めています。

水戸さんは「原発が攻撃されたら日本は壊滅的な被害を受けてしまうので恐ろしいです」と話しています。
また、代理人の井戸謙一弁護士は「北朝鮮が原発を狙う可能性は否定できない。せめて破壊措置命令が出ている間は、原発を止めるべきだ」と話していました。

一方、関西電力は申し立てについて「状況が把握できていないのでコメントできない」と話しています。

高浜原発をめぐっては、住民の申し立てを受けて福井地方裁判所と大津地方裁判所が運転を認めない仮処分の決定を出しましたが、その後、いずれも取り消され、3号機と4号機は営業運転を始めています。