どもっ飯朔です。
レビー小体型認知症はアルツハイマー型認知症についで多い認知症の種類です。
映画などで取り上げられることが多いため、認知症と言えばアルツハイマー型認知症だと思う方も多いかと思いますが、レビー小体型認知症は認知症の20%を占めています。
今回の記事ではレビー小体型認知症がどのような認知症か簡単に説明した後、レビー小体型認知症の症状や進行具合について書いていきたいと思います。
レビー小体型認知症とは?
レビー小体型認知症の特徴をいくつか挙げていきます。
1つ目に男性のほうが発症率が高いことです。アルツハイマー型認知症は女性の方が発症率が高いですが、レビー小体型認知症は男性のほうが発症率が高い傾向があります。
2つ目に幻視や幻覚などの症状が強いことです。
認知症と言えば物忘れがひどいと思われがちですが、レビー小体型認知症は幻視や幻覚などの妄想が症状として現れます。
3つ目にパーキンソン病に似た症状が出ます。
パーキンソン病は神経伝達がうまくいかず、手足がしびれたり動かなくなったりする病気ですが、レビー小体型認知症も同様の症状が出ることが認められています。
これらがレビー小体型認知症の特徴と言えます。
レビー小体型認知症の症状(初期・中期・末期)
レビー小体型認知症の症状を病気の進行状況に分けて書いていきたいと思います。
初期症状
まずは初期段階に起こる症状からです。
レビー小体型認知症の初期症状として特徴的なものは「3徴」と言われています。
その3つは認知機能の動揺・幻視症状・運動機能障害です。
1つ目の認知機能の動揺は一日の中ではっきりした時間とぼーっとした時間が交互にやってくる症状の事です。
幻視は実際に目の前にいないものが見えてしまう症状。
運動機能障害はパーキンソン病に似た症状の事で、ちょっとしたものにつまずいたり、転倒しやすくなってしまったりという症状が出ます。
中期症状
中期症状になってくると介護が必要となる場面が多くなります。
まず運動機能障害がひどくなり、一人で外出することも困難になります。
転倒してしまい、受け身が取れず大怪我につながってしまうリスクも増える事から周りの方の支援が重要になってきます。
また、認知機能も低下してきます。
幻視がひどくなり、幻視に悩まされる時間も増え心身ともに困憊します。そんな時は本人の言う事を否定せずに話を合わせてあげるようにしましょう。否定してしまうと、暴れるという行動をとってしまう事もあります。
末期症状
末期症状になると寝たきりや車いす生活になってしまう事もあります。
また、物事の判断も困難になり、家族の名前さえも出てこなくなってくることもあります。
介護がとても大変になるため、入院して治療に当たるケースも多いようです。
レビー小体型認知症の進行具合について
レビー小体型認知症の進行具合は一般的に速いと言われています。
初期症状が出始めてからおよそ8年が寿命です。
初期症状では気づきにくいため、病気がわかってから1年ほどでなくなってしまう人もいるそうです。
しかし病気というものは個人差があり、レビー小体型認知症は進行具合について個人差がとてもある病気だと言われています。
2年ほどで症状が重くなってしまう人もいれば、10年ほど経っても重病化せず元気に暮らしている人もいらっしゃいます。
では、どのような人が進行が速い傾向にあるのでしょうか。
まずは、初期段階で病気がみつけられなかった場合ですが、最初にも書いたようにレビー小体型認知症はパーキンソン病と間違われることが多くあります。
その為、初期段階でレビー小体型認知症だと特定されるのが難しく、十分な治療が出来ず進行が速くなってしまう事があります。
また、他にも病気を持っている方は進行が速いと言われてます。
他に病気を持っているため薬を大量に服用することになり、薬の副作用でレビー小体型認知症の進行が速くなってしまうという事があるようです。
しかし、裏を返せば初期段階でレビー小体型認知症だとわかった場合は正しい薬を服用し、進行スピードを遅らせる事ができるという事です。
最近ではレビー小体型認知症に効果的な漢方薬も見つかっているため、そのような薬を早い段階から服用すれば病気の進行を遅らせる事ができる可能性が高まります。
医学的な根拠はありませんがサポート体制も大きく関わってくるのではないでしょうか。
レビー小体型認知症は軽いうつ状態になることも多く心のケアが大切です。心のケアがしっかり行われる介護体制であったら病気の進行も遅れるのではないかと個人的には思うところがあります。
さいご
今回の記事ではレビー小体型認知症について書いていきました。
レビー小体型認知症はアルツハイマー型認知症に比べたらマイナーですが、怖い病気には変わりありません。
進行のスピードは速いと言われていますが、早期発見で遅らせる事可能性は高くなります。日々の生活で気になるところがある場合は速やかに受診したいですね。