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「本来業務」に違和感 TBS社長苦言

 TBSの武田信二社長は5日の定例記者会見で、NHKが放送と同時にネットにも番組を流す「同時配信」を2019年開始に向け準備していることについて「NHKはインターネット業務を『補完業務』と位置づけていたが、『本来業務』と言い切ったことに大変な違和感を感じる」と疑問を呈した。4日に開かれた総務省の有識者会合で、NHKの坂本忠宣専務理事が「(同時配信を)将来的には本来業務とさせてほしい」と表明しており、これに反論した形。

 NHKは、テレビ放送やラジオ放送の「本来業務」に対し、インターネット業務は「放送の補完」と位置づけ、番組の周知や補足説明などに限定。事業費も各年度の受信料収入の2.5%までと定めている。受信料改革の方向性を議論するNHK会長の諮問機関は6月27日、同時配信だけを見る人にも受信料負担を求めることに「一定の合理性」があるとする中間答申案をまとめており、坂本専務理事はこの答申案を「本来業務」とする根拠に挙げた。

 これに対し、武田社長は「放送の公共性と同等のものがインターネットで担保できるのかなど議論を呼ぶテーマだが、そうした議論を省略している」と指摘。その上で「同時配信だけでなく、どんどん広がっていく可能性がある。どこまでの範囲を指すのかといった議論を抜きに言い切ってしまうのはいかがなものか」とNHKの肥大化をけん制した。【丸山進】

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