気象庁「大分県も重大な危険が差し迫った異常事態」

気象庁「大分県も重大な危険が差し迫った異常事態」
k10011044961_201707052137_201707052138.mp4
福岡県に続いて大分県にも大雨の特別警報を発表したことを受けて、気象庁の梶原靖司予報課長は、5日午後9時から記者会見を開き、「これまでに経験したことのないような大雨となっている。重大な危険が差し迫った異常事態だ。土砂崩れや浸水による重大な災害がすでに発生していてもおかしくない状況だ」と述べました。
そのうえで、「地元自治体が発表している避難情報に直ちに従うなど適切な行動をとり、危険な場所には近づかないでほしい。すでに外に出ることが危険な場合には、住宅の2階やがけの反対側の部屋に退避するなど、身を守るため最善を尽くしてほしい。特に現在、夜間であり、周囲が判別しにくい状況となっている。このため避難所に避難する場合など外で行動する場合には十分注意して行動してほしい。すでに避難を完了していても油断しないでほしい」と最大級の警戒を呼びかけました。

また今後の見通しについては、「九州北部の脊振山地の風下側で発達した雨雲がほとんど停滞した状態でかかり続け、福岡県だけでなく大分県にも流れ込んでいる状況だ。九州北部に連なる雨雲がなかなか途切れない傾向も出ているので、猛烈な雨はきょう夜遅くまで、非常に激しい雨は、あすの未明まで降る見込みだ。状況によってはさらに続くかもしれない」と述べたうえで、「これまでの猛烈な雨で、比較的、流路が狭い川が急激に水位が上昇しているが、そうした水が流れ込む大きな川でも氾濫や洪水の危険度が高くなっている可能性がある」と述べ引き続き最大級の警戒をするよう呼びかけました。