後から振り返ると、今年6月は世界の金融緩和にとって分岐点だったかもしれない。欧州中央銀行(ECB)の量的緩和の出口を思い起こさせたドラギ総裁はその主役である。だがその前に国際決済銀行(BIS)の年次報告が、重大なシグナルを発していた。その警告が冷や酒のようにじわり効きだした。
6月25日発表のBIS年次報告で金融政策の正常化を論じた第4章。「金融緩和の大いなる巻き戻しの始まり?」と題して、10ペ…
後から振り返ると、今年6月は世界の金融緩和にとって分岐点だったかもしれない。欧州中央銀行(ECB)の量的緩和の出口を思い起こさせたドラギ総裁はその主役である。だがその前に国際決済銀行(BIS)の年次報告が、重大なシグナルを発していた。その警告が冷や酒のようにじわり効きだした。
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