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 パナソニックは4日、国内主要メーカーで初めて、電動アシスト機能がついたマウンテンバイク「XM1」を9月1日に売り出すと発表した。10~20代よりも体力や筋力が落ちた35歳以降の年齢層にもマウンテンバイクで山道などの自然を楽しんでもらう狙いだ。

 電動アシスト自転車は、日本では買い物など日常生活で使われることが多い。だが、欧州では電動アシスト機能がついたマウンテンバイクを余暇で楽しむ人が増えているという。パナソニックは国内でも需要が伸びると見込んでいる。

 パナソニックの新商品は車体フレームと電池を一体化し、バイクとしてのデザイン性を損なわない仕上がりが特徴という。希望小売価格は税抜き33万円で、全国の自転車専門店などで販売する。約3時間の充電時間で最大約78キロ走れる。

 同社によると、国内の電動アシスト自転車市場のうち、スポーツ用途の製品のシェアは2%程度だが、2020年には10%程度まで成長しそうだという。担当の片山栄一執行役員は今後、スポーツ用途の品ぞろえを増やし、17年3月期に288億円だった売上高を「10年後をめどに1千億円にしたい」と話す。(金本有加)