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【大相撲】

稀勢の里、スマホで立ち合いチェック

2017年7月5日 紙面から

付け人がスマートフォンで撮影した動画をチェックする稀勢の里=愛知県長久手市の田子ノ浦部屋で(岸本隆撮影)

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 横綱稀勢の里(31)=田子ノ浦=が、ID相撲で不調脱出を図った。愛知県長久手市の田子ノ浦部屋で4日、稀勢の里は大関高安(27)と17番の申し合いをしたが、左を差せず一気に寄られる相撲もあって7勝10敗。稽古後は居残り稽古に臨み、付け人にスマートフォンで立ち合いを撮影させ、その動画を見ながら修整を試みた。

◆全然違った

 左脇を締めて右足から踏み込み、左差し右前まわしを狙いにいく。左胸と左上腕の負傷が完全に癒えていない稀勢の里だが、左を差し右上手を取れば自分の相撲に持ち込める。だが、高安の圧力にはばまれるともろ差しを許し、一気に後退する相撲も見受けられた。

 「アーッ」という声を漏らし悔しさをあらわにした。だがそれで終わらず、全体稽古が終了するとすぐに修整に取り組んだ。居残りで約30分、立ち合いの動作を繰り返すと、その姿を付け人にスマートフォンで撮影させ動画をのぞき込んでチェックした。その後に取材に応じた稀勢の里は前向きだった。

 「まあ、ちょっとしたことですかね。でもなかなかね。修整してまた小さいところが変わればねえ。やっぱ、比べると違いが分かるんで。自分の中で思ってることと感じが違いますね」

 稀勢の里の最大の武器は圧力。角度、高さ、足の運びなどわずかな違いで変わってくる。これまでもスマートフォンで撮影したことはあるが、この日は久しぶり。

 「まあ全然、確認したら違うんで。そこをしっかりあしたから」。初日まで残された時間は少ないが、もがきながらもしっかりと自身を見つめ、追い込みをかけていく。 (岸本隆)

 

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