自宅に放火容疑の父親、逮捕時に酒酔い　母子３人死亡か

　宮城県登米（とめ）市で全焼した民家から母子３人とみられる遺体が見つかった事件で、自宅への現住建造物等放火容疑で逮捕された会社員、島谷嘉昭容疑者（４０）＝同市迫（はさま）町佐沼＝が逮捕された当時、酒に酔っていたことが捜査関係者への取材でわかった。県警が事件との関連を調べている。

　捜査関係者によると、島谷容疑者は火災発生から約４０分後、自宅から約６キロ離れた場所で車を運転していたところを逮捕された。酒に酔った状態だったといい、飲酒した状況や時間帯を調べている。

　また県警の調べで、島谷容疑者の妻美由さん（３１）が２年前、島谷容疑者が酒を飲んで家族に暴力を振るったなどとして県警佐沼署に相談を寄せていたこともわかった。署が指導した後は、同様の相談はなかったという。

　県警は５日午前、島谷容疑者の身柄を仙台地検に送検。美由さんと長女の真央ちゃん（３）、次男の叶佑（きょうすけ）ちゃん（１）とみられる３人の遺体の司法解剖を行っている。