ジョージマンです。
やっぱり最近の250ccがすごく気になるんです。
◆ MMD MODEL:らば式川内改二 「艦これ」ファンアートモデル
初代Ninja250Rが発表された当時私は
「あぁ、東南アジア向けバイクのついで売りかぁ」
ぐらいにしか思っていませんでしたw
250ccクラスの救世主
私の思いとは裏腹に初代Ninja250Rは登場した2008年
それまで絶滅寸前だった250ccロードスポーツに空前のヒットを生みます。
レーサーレプリカのブームはとっくに過ぎ去り、年々厳しくなる排出ガス基準で小排気量はパワーを出すのが難しく、スポーツモデルは大排気量の逆輸入モデルへメーカーもユーザーもスイッチしていました。
中でも250ccはスクーターが中心に売上を伸ばしていたころで、スポーツモデルはどんどん姿を消していきました。
そこに突如現れたフルカウル250ccスポーツ Ninja250R。
スポーティなフルカウルスタイリングは若者に新鮮さを感じさせ、中高年には懐かしさを感じさせました。
50万円を切る低価格も魅力的で、多くの新規のライダーやリターンライダーを生むきっかけになりました。
名前って大事
古くからバイクを知る人ほど、Ninja250Rのこのヒットは信じられなかったんじゃないかなと思います。
Ninja250Rに採用されたエンジンは、それまで細々とモデルチェンジもせず17年間(!)販売されていたZZR250の並列2気筒エンジン。
この並列2気筒エンジンの起源は、1985年に発売され、
『ハトサブレ』とか『カメレオン』と呼ばれていた不人気バイク
『GPZ250R』で初めて採用されたものを基本設計にしたエンジンです。
▼GPZ250R
そしてその後に続くGPX250R、ZZR250にエンジンは受け継がれます。
GPX250RもZZR250も不人気バイクでしたw
▼GPX250R
▼ZZR250
エンジンはキャブレターからフューエルインジェクションに変更されたぐらいで、パッケージもあまり変わらないNinja250はそれまでの先代バイクと同じように不人気バイクへの仲間入りが予想されました。
しかし、大きく違ったのは『名前』と『デザイン』。
それまでつけられていたGPZやGPX、ZZRという名前では400cc以上の兄弟車が持つ並列4気筒エンジンのイメージが強く、どうしても見比べてしまうので、250ccだけが並列2気筒というのはなんだか劣等感が感じられました。
そして、デザインにも迫力が欠けていました。
まず、名前の話をすると、
実はカワサキのフルカウルタイプのバイクは北米輸出仕様車に『Ninja』の名前がつけられ、輸出されてきました。
GPZ900もZZR1100もZX-10Rも全部『Ninja ニンジャ』です。
GPZ250Rも発売当時からNinja250Rです。
コレで行くと
Kawasaki= Ninja
Ninja250R = カワサキの250cc
というイメージで
劣等感があまり感じられませんね。
このNinja250Rをきっかけにカワサキは日本国内向けにも
『Ninja』の名前で統一するようになっていきました。
デザイン面でZZR250から大きく変化を与えているのはシート。
それまでツアラーモデルだったがゆえの、ぶ厚いダブルシート(タンデムシートがメインシートと陸続きのシート) からスリムなセパレートタイプになっています。
スポーティな印象を与えるスリムで尖ったものになりました。
ライバルの刺激を受けて進化
その後、ホンダCBR250R、ヤマハYZF-R25、フルカウルではないですがスズキGSR250など他メーカーも250ccロードスポーツを仕掛けてきます。
特にホンダはカワサキ同様東南アジアでの生産や販売を得意としていたので、Ninja250の発売から2年でCBR250Rを完成させています。
そして最後発のヤマハは以前ご紹介した通りSS(スーパースポーツ)と呼ぶにふさわしいデザインやスペックをYZF-R25に備えてきました。
そのYZF-R25が発売される直前、カワサキは情報をキャッチしていたのでしょう。
2013年のモデルチェンジで先手を打ちます。
Ninja250Rから『R』を取って
Ninja250としてフルモデルチェンジ。
引用:http://mihiro.sakura.ne.jp/shimoken/ninja250.htm
カワサキのSS最強モデルZX-10Rをモチーフに、
デュアルヘッドライトとワイドナックル化。
質感もしっかり備えたデザインです。
初めて見た時は「あれ、本当に250cc??」と思うほどでした。
引用:http://mihiro.sakura.ne.jp/shimoken/ninja250.htm
メーターもかなりカッコいいデザインです。
引用:http://mihiro.sakura.ne.jp/shimoken/ninja250.htm
エンジンやスロットル、フレームにも手が加えられ、スペック数値としてはあまり変化が無いものの、完成度を高めています。
更にはABS付モデルの設定、2015年からはスリッパ―クラッチの採用など250ccの枠を超えた最新装備が備えられ、他社の追従を許しません。
そして、キッチリ作られたマフラーに交換してパワーチェックをしてみると
YZF-R25のパワ―を上回るようです。
▼マフラーメーカーさんの開発ブログ
うーん気になる!w
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