米韓 ミサイル演習を実施 北朝鮮のミサイル発射に対抗

米韓 ミサイル演習を実施 北朝鮮のミサイル発射に対抗
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韓国に駐留するアメリカ軍は、北朝鮮の弾道ミサイル発射への対抗措置として、アメリカ、韓国両軍のミサイル部隊による合同の軍事演習を、5日、韓国の東海岸で実施しました。
韓国に駐留するアメリカ軍によりますと、アメリカ軍と韓国軍は、北朝鮮の弾道ミサイル発射への対抗措置として、5日、韓国の東海岸でミサイル部隊による合同の軍事演習を実施したということです。

演習では、アメリカ陸軍の地対地ミサイルと韓国軍の短距離弾道ミサイルを韓国の領海内に発射したということで、アメリカ軍は「精密な攻撃によって敵の脅威を取り除く能力を示した」として、北朝鮮を強くけん制しました。

アメリカ太平洋軍のハリス司令官は、北朝鮮の挑発行動を抑止するため即応態勢を維持することが重要だとしていて、先月には朝鮮半島の周辺の日本海に空母2隻を同時に展開させ、自衛隊と合同で軍事演習を実施するなど、北朝鮮への圧力を強める構えを示しています。

合同軍事演習はムン大統領が指示

韓国大統領府によりますと、今回の軍事演習は4日、ムン・ジェイン(文在寅)大統領が「北の挑発に、韓国が声明だけで対応する状況ではない。ミサイルへの確固たる対応姿勢を北に見せる必要がある」として指示し、アメリカのトランプ大統領も「北の挑発に対するムン大統領の断固たる意志を高く評価し共感する」として、承認したということです。

今回の演習について、韓国軍の合同参謀本部は韓国東部の日本海側で午前7時から行われ、韓国軍の短距離弾道ミサイルと、アメリカ軍の地対地ミサイルを同時に発射して標的に命中させ、有事の際に敵の指導部を精密攻撃できる能力を示したと発表しました。