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勝手に自民党再生案

 こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。それにつけても都議選ですよ。私はそもそも、既得権の味方をして威張りくさってるオヤジ政治家が大嫌いなんで、そういう連中が何人か失業者になればいいなあ、とか思ってたら、これほどすがすがしいまでに一掃されるとはねえ。
 ひとつあきらかになったのは、これまで報じられてきた自民や安倍政権の高い支持率は、浮動票によるものだったという事実です。公明や共産が少数のコアなファンによって支持されてることはわかってましたけど、自民のコアなファンもじつは少数にすぎなかったのです。
 惨敗のあと、安倍さんは仏頂面してましたけど、器が小さいなあ。こういうときこそ、普段の国会答弁のときみたいにヘラヘラと笑いながら、「ちきしょう、アキバのオタクどもめ、裏切りやがったな!」とジョークを飛ばすくらいの余裕が欲しいところ。

 ということで失意の安倍さんと自民幹部のみなさんに向けて、僭越ながら、新党アルデンテ代表のワタクシが、自民党再生のアイデアをご提案しましょう。

1・あいさつをしよう。
 小池都知事が就任した際、自民党の都議団を訪問しても、彼らはあいさつすらしませんでした。そんなことでは小学生に、あいさつをしましょうなんて教えられないじゃない。気にくわないヤツはシカト、献金してくれる人には笑顔、なんて態度になるのは、やっぱり道徳教育を受けてない世代の人たちだからかな。自民党議員には、来年から小学生に混じって道徳教育を受けてもらいましょう。

2・自民党都連本部を大島に移転しよう。
 自民の都連本部がある千代田区を含め、ほとんどの一人区で敗北、唯一勝った一人区が島部でした。ならば自民の支持者が多い大島に都連本部を移転すれば歓迎されることまちがいなし。そこから自民党人気の立て直しを図りましょう。

3・ビール券を配ろう。
 都議会のドンと呼ばれていた議員の後任候補が敗れました。ドンは前回の自分の選挙で選挙民にビール券を配っていたのですが、おそらく今回は配らなかったのが敗因でしょう。有権者は一度金品をもらってしまうと、次も期待してしまうんです。で、くれないと、なんだあいつケチになりやがって、と評価が一気に下がります。一度はじめた金権選挙は、麻薬のように永久に続けるしかないのです。
 なに? それは公選法違反だ? もちろんです。だけど前回の選挙のときは、それがバレてもなぜか不起訴処分で終わりました。役人は前例をなにより大事にしますから、きっと次も平気です。もし捕まっても、誤解を招いたことをおわびしますといって取り消せば済むんじゃないですか。

4・小泉進次郎議員を総理にしよう。
 これこそが最強の特効薬。仮に安倍さんを降ろしたところで、次の候補とウワサされてる人たちも、みんなうさんくさいオッサンやオバサンばかりなので支持率回復は期待薄。だったらこの際、入閣とかセコい話でなく、思い切って進次郎さんを総理にしちゃいましょう。そうなれば賛否両論沸騰して、自民がネットの話題を独占できます。
 アメリカだってトランプのようなドシロウトが大統領やってます。進次郎さんのほうが政治経験はトランプより上なんですから、総理になってもべつにおかしくはありません。

 以上、ぜひご検討を。もしこれで自民党が復活したとしても、わが新党アルデンテは連立は組みませんので、あしからず。
[ 2017/07/04 16:27 ] 未分類 | TB(-) | CM(-)
プロフィール

Author:パオロ・マッツァリーノ
イタリア生まれの日本文化史研究家、戯作者。公式プロフィールにはイタリアン大学日本文化研究科卒とあるが、大学自体の存在が未確認。父は九州男児で国際スパイ(もしくは某ハンバーガーチェーンの店舗清掃員)、母はナポリの花売り娘、弟はフィレンツェ在住の家具職人のはずだが、本人はイタリア語で話しかけられるとなぜか聞こえないふりをするらしい。ジャズと立ち食いそばが好き。

パオロの著作
会社苦いかしょっぱいか

みんなの道徳解体新書

日本人のための怒りかた講座

エラい人にはウソがある

昔はよかった病

日本文化史

偽善のすすめ

13歳からの反社会学(文庫)

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