教室にエアコンを完備したうえで夏休みを短縮する計画を立てている吉田町で3日、町立3小学校の全89教室へのエアコンの設置が完了した。中央小(児童数729人)では午後1時、各教室の窓を閉め切り、児童らが黒板横のスイッチを入れた。

 この日も県内は暑い一日となり、同小の教室内の気温は31度まで上昇。冷房の設定温度は28度にしたものの、なかなか冷気が下りてこない。子どもたちはエアコンの吹き出し口に手を伸ばしたり、ノートで襟元をあおいだり。

 5分ほど経って「涼しい!」という声が出始めたころ、水嶋浩之校長が放送で「エアコンを入れるのは学習時間だけです。昼休み、掃除の時間はスイッチを切ります」。「だめー」という子らの絶叫もむなしく、スイッチはオフに。子どもたちは冷気の名残を惜しみながら、午後の授業の開始を心待ちにしていた。

 町教委によると、熱中症対策な…

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