音楽教室がJASRAC徴収の反対署名

音楽教室がJASRAC徴収の反対署名
JASRAC=日本音楽著作権協会が音楽教室から著作権の使用料を徴収する方針を決めたことに対して、教室を運営する事業者などで作る団体が徴収に反対するおよそ55万人分の署名を文化庁に提出しました。
楽曲の著作権を管理しているJASRACは、来年1月以降、著作権の使用料を徴収する対象にピアノなどの楽器の演奏を教える音楽教室を加える方針を決め、先月、徴収に必要な使用料の規定を文化庁に届け出ました。

これに対して、教室を運営する全国の事業者などで作る「音楽教育を守る会」は記者会見を開き、教育目的の演奏は対象外だとして、4日、徴収に反対するおよそ55万人分の署名を文化庁に提出したことを明らかにしました。

「守る会」によりますと、署名はことし3月に呼びかけを始め、文化庁に対し、使用料の規定を取り下げるようJASRACを指導することを求めています。

会見で三木渡会長は、「文化庁にはこれらの署名を重く受け止めていただき、強く反対している国民がいかに多くいるかを理解していただきたい」と訴えていました。

一方、JASRACは、「私どもの考えが説明しきれていない部分もあると思うので、広く一般の方にも届くように説明し、多くの人の理解を求めていきたい」としています。

この問題をめぐっては、「守る会」に参加している事業者などが、先月、JASRACに対して、使用料を請求する権利がないことを確認する訴えを東京地方裁判所に起こしています。