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北陸発

ライチョウ 羽しっかり ファミリーパーク ひな順調

ふ化から半月がたち、羽が生え替わり始めているニホンライチョウのひな(富山市ファミリーパーク提供)

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 国の特別天然記念物で絶滅危惧種のニホンライチョウの人工繁殖に取り組む富山市ファミリーパークは3日、6月17日にふ化したひな1羽が順調に育っていると発表した。ふ化から半月がたち、羽が綿羽から茶色く硬い幼鳥の羽に生え替わってきている。(杉原雄介)

 現在の体長は約一〇センチ、体重が六一・六グラム。ウサギペレットや小松菜などを混ぜた餌を一日四回食べている。村井仁志動物課長は「ここまでは順調だが、免疫力が弱い生後三カ月くらいまでは気が抜けない」と語る。パークは環境省の事業として今春から人工繁殖を開始。六月十七日にひな二羽がふ化したが、一羽は二十一日に死んでいる。

 近親交配を避けるためパークで生まれた後、上野動物園(東京都台東区)に運ばれたほかの受精卵三個のうち一個は、二十七日にふ化。パークへは今月上旬に、大町山岳博物館(長野県大町市)から受精卵が運び込まれる。

 環境省の事業では、これら三施設でひな十二羽(三日現在)が誕生。このうち十羽が生きており、パークで一羽、上野動物園で三羽、大町山岳博物館で六羽を育てている。パークの一羽が最も早く生まれ、成長している。 

 

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