2017-07-04

車椅子の人のお手伝い(失敗談)

近所でよく見かける、車椅子(変わった形の、足で漕ぐタイプ)の高齢の方。

スーパーで一緒になったこともある。住居とおぼしきアパートの一階の部屋まで、一人で車椅子から下りゆっくり移動しているところも何度かみかけた。

何か手伝った方がいいのかと思いつつ(通りすがりらしき人に手伝ってもらってる時もある)、どうしていいのかわからず、いつも横目に見て通り過ぎるだけだった。

今日台風だんだん雨が強くなってくる帰り道、いつものアパートの前で、なぜか傘を地面に投げ出し、雨にうたれたまま車椅子にじっと座っている姿を見て、たまらず声をかけてしまった。

体がちょっと不自由なだけだと勝手に思い込んでいたんだけど、実際は会話もままならない。はっきり発声できないらしく、言っていることが私にはほとんど聞き取れない状態だった。

とにかく車椅子から立ち上がらせて、部屋まで誘導しようとした。

何度か「別にいい」「濡れるよ」(途中から私も傘を投げ出してしまい、そのときは夢中で気がつかなかったけど、みっともなくびしょ濡れになっていた)というようなことを伝えられたが、やや強引に手を引こうとしてしまい、かろうじて「肘を持つようにお互いの腕をつかんでから、引っ張ったらいい」ということをジェスチャーで教えてもらってから、すぐそばのドアの前まで引っ張っていった。

やっとついたドアの前で、インターフォンを指で示されて初めて、家族がいるのだということに気がついた。

から家族が現れ、何度も謝ってくれた。こちらこそすみませんと答えながら、私は車椅子アパートの段差の上に乗せてから、逃げるようにその場を後にした。

そのままうちに帰ってきてから、後悔ばかりしている。

なぜ家族がいることに気がつかなかったのか、そして家族に知らせることを優先しなかったのか。(今思えば、それを伝えようとしてくれていた気がする)

私が手を取ってしまったため、仕方なく車椅子から立ち上がって歩いてくれたけど、本当は他にもっとよい方法があったのではないか

力の加減には気をつけていたつもりだったけど、無理に引っ張って歩かせたせいで、腰や足を痛めていたらどうしよう。申し訳なさすぎる。

コミュニケーションがうまくいかないなんて思いもよらずあわててしまったけど、もっと落ち着いて対処していれば、向こうが伝えようとしていることが理解できたのかもしれない。

どうしたらよかったんだろう。結局私の自己満足につきあわせて、無理をさせてしまっただけになったんじゃないだろうか。自分が情けないし、辛い。本当にごめんなさい。

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