- 2015年10月16日
無口な高志のガンバリをぜひ見てください! ~「まれ」また会おうスペシャル 前編「僕と彼女のサマータイムブルース」~ BY 川上剛
みなさん、小学生の時、クラスに一人はいませんでした? なぜだかほとんどしゃべらない子・・・。今回は、とてつもなく無口、ていうか台詞(せりふ)がほとんど無いにもかかわらず、人気絶頂のロックスター、謎に包まれた希(まれ)の同級生、二木高志が主人公です。
高志といえば口数が少ない割に、「天中殺」で希が大悟と再会するきっかけを作ったり、希と圭太が結ばれたライブを開催したり。要所要所で重要な役回りでした。しゃべらないからこそ、気になりますよね。「いったい心の中ではどんな事をぼやいているのだろう?」
そんなふとした疑問というか、可笑(おか)しさから生まれたのが今回の作品です。
物語は2015年夏。人気俳優としてハリウッドからもオファーがくるようになった、大活躍中の高志が、突如お忍びで能登に帰ってきます。実は「思うように曲が作れない」、スランプの真っただ中にいました。そしてそこにはなぜか大悟と輪子の娘、美南の姿も。8年ぶりに登場した美南は、なぜか真知子巻きです!
さて、32歳で厄年の美南ですが、生半可な厄年ではありません。輪子の占いによれば「100年に1度の最凶本厄」で、「日本一ついていない女」になっていました。能登にやって来た理由も壮絶なのですが、詳しくはオンエアで! 写真はそんな美南の不幸の、ほんの一部です・・・。
共に悩める高志と美南。2人に恋は芽生えるのか? ドラマの見どころはずばり、不幸に苦しむか弱き美南を、一生懸命に励ます無口な高志のガンバリです。言葉無くして、一見不可能に思えるチャレンジですが、そこは「まれ」ならではの仲間たちの応援とハプニングの数々で、物語は思わぬ方向に展開します。チャップリンではありませんが、サイレント映画を思わせる、ユーモラスな男女のやりとりを、どうぞお楽しみください。
余談ですが32歳といえば、ちょうど筆者も同年齢。少し古くなった言葉で「アラサー」というやつです。なんだか人生の曲がり角に到達してしまった悲哀を、若い頃は感じないだろうと思っていたのですが、やはり感じるものですね。
人生にふと立ち止まって、振り返ってしまう瞬間がある。それでも「恋ってやっぱりいいかも」なんて、高志のガンバリをみて、少しでも思っていただけら幸いです。
なお「また会おう」、「涙の二人」に続き、今回の作品のために渡辺大知さんが書き下ろした新曲も演奏されます! どうぞ、ご期待ください!
★放送予定
ドラマ 「まれ」また会おうスペシャル「僕と彼女のサマータイムブルース」
BSプレミアム 10月24日(土) 午後7時~7時54分