2017-07-03佐藤亜紀さん車座トークイベントが開催されました。
佐藤亜紀さん車座トークイベントが開催されました。
熊本の文藝出版社・伽鹿舎さんのイベントとして、去る2017年6月30日にH.A.Bookstore(東京・蔵前)で
- 佐藤亜紀さんと車座トーク | Peatix : http://peatix.com/event/274699
が開催されました。
以下に当日の模様(会場の様子やトーク内容など)を記したブログやツイートをまとめました。とても充実したイベントでした。
※内容に関連するツイート以外は割愛させていただきました。ご了承ください。
車座トークイベント参加者によるブログ(内容のまとめ、感想など)
- 「佐藤亜紀さんと車座トーク」イベントに参加した感想です | 葵居屋…葵居ゆゆさん
- 「佐藤亜紀さんと車座トーク」参加記 - 人形の文学論…西原志保さん
車座トークイベントの様子のツイート
【佐藤亜紀さんと車座トーク】始まりました( ´ ▽ ` )ノ pic.twitter.com/GXfgYMn8rS
— 伽鹿舎 (@kajikasha) 2017年6月30日
【佐藤亜紀さんと車座トーク】昨夜ご一緒くださったみなさま、大変ありがとうございました。素敵に知的かつユーモアに溢れた実によい空間となりました。思い返しつつ更にじっくり佐藤亜紀作品を堪能くださいね! https://t.co/0A9xsR3M3S
— 伽鹿舎 (@kajikasha) 2017年6月30日
今日足を運んだ佐藤亜紀トークイベントは有意義だったなあ。少数かつ読み巧者の来場者から的確な質問が次々飛び出し、佐藤作品の読解が深まり広がった。こういうイベントは多くない。客席で静かに感動していた。蔵前まで行ってよかった!
— 豊崎由美≒とんちゃん (@toyozakishatyou) 2017年6月30日
車座トークイベント内容のまとめツイート
私自身の連続ツイートです。トークイベント中にとっていたメモから抜粋しました。
昨夜はありがとうございます。
— Yukako MATSUMOTO (@snowystreet) 2017年7月1日
佐藤亜紀さん、参加者との質疑応答からたくさんお話しくださいました。主に『スウィングしなけりゃ意味がない』を中心に、ほか、資料との取り組み方、『吸血鬼』『戦争の法』『ミノタウロス』について、執筆について、小説全般について(『小説の可能性』)など。 https://t.co/EkWm33HmZa
佐藤亜紀さんのトーク、盛りだくさんでメモしきれなかった。以下、ごく一部ですが……
— Yukako MATSUMOTO (@snowystreet) 2017年7月1日
スウィング・ユーゲントの服装のお手本はアンソニー・イーデンとウィンザー公。ファッション雑誌やニュース映画を見ていた。続 https://t.co/EkWm33HmZa
佐藤亜紀さん車座トークイベントのメモから。
— Yukako MATSUMOTO (@snowystreet) 2017年7月1日
イギリスの服装のセンスがメディアにのってドイツにも届くような消費文化、同じような服を着たい消費者の欲望。20世紀半ば以降を特徴づけるものがドイツでもう発生していた。続
佐藤亜紀さん車座トークイベントメモから。
— Yukako MATSUMOTO (@snowystreet) 2017年7月1日
20~30年代のドイツには既にジャズが広がっていた(ナチとしては『低級な音楽』)。レコードで聴いた。音楽が媒体にのって店で売られ、さらにラジオでさわりだけ流れる。戦時中ドイツではBBCを聞いていた。ほかウィーンのジャズ青年の話など 続
佐藤亜紀さん車座トークイベントメモから。
— Yukako MATSUMOTO (@snowystreet) 2017年7月1日
スウィング・ユーゲントたちは、
20世紀消費文化を好きなように享受したい。
「消費文化を消費する権利」は、我々も共有している。続
佐藤亜紀さん車座トークイベントメモから。
— Yukako MATSUMOTO (@snowystreet) 2017年7月1日
『スウィングしなけりゃ意味がない』の「わかりやすさ」の理由には「ティーンズ・ディスカス」、10代の男の子のしゃべりを再現したところにもあるのでは。声の距離感。は、作品によって違う。例えば『吸血鬼』のゲスラーは距離があり、ーーでしめる。続
このツイートを訂正します。
— Yukako MATSUMOTO (@snowystreet) 2017年7月1日
佐藤亜紀さんは「teenage skaz ティーンエイジ・スカース」と仰っていたのでした(専門用語)。私が聞き取れていませんでした。
Skazhttps://t.co/U6NVodrDyO https://t.co/Tm1UvT5dW8
- 筆者注 スカースについての参考文献として
佐藤亜紀さん車座トークイベントメモから。
— Yukako MATSUMOTO (@snowystreet) 2017年7月1日
「『スウィングしなけりゃ意味がない』でうまく書けたと思うところは」の回答は佐藤さんは、日によって違う、とした上で、クーの話の箇所をあげられた。構造的に複雑にしているところ。多層化。時間の流れを速くしたり、緩くしたり。続
佐藤亜紀さん車座トークイベントメモから
— Yukako MATSUMOTO (@snowystreet) 2017年7月1日
「知らない感覚を読者に伝えるには小説が向いているのでは」といった問いに『天使』を例示。ノイマンの伝記から。認知のずれ、感覚的に認知、知覚。
小説(『スウィング…』の場合か?)を書く際、コード進行は考えていたがメロディーは考えていなかった 続
佐藤亜紀さん車座トークイベントメモから。
— Yukako MATSUMOTO (@snowystreet) 2017年7月1日
『戦争の法』『ミノタウロス』『スウィングしなけりゃ意味がない』。暴力の密度の濃淡。『戦争の法』はすべての法が停止、法以前の法、しかし「地縁と血縁」はあった。続
佐藤亜紀さん車座トークイベントメモから。
— Yukako MATSUMOTO (@snowystreet) 2017年7月1日
『ミノタウロス』、ウクライナの地史的にロシア人が移住してきたりで地縁、血縁がなく、社会が転覆すると何もなくなる。『スウィングしなけりゃ意味がない』は地縁、血縁がある→ナチ→20世紀消費文化 の3層の構造。続
佐藤亜紀さん車座トークイベントメモから。
— Yukako MATSUMOTO (@snowystreet) 2017年7月1日
形がわかっていないとメタな小説は書けない。@kajikasha さんの締めの質問は「小説の可能性」。回答では、
小説でまだ(あまり)やられていないこととして、時間の感覚を操ること(それをやっている小説『世界の測量』。小説の面白いとこ)
佐藤亜紀さん車座トークイベントメモから。
— Yukako MATSUMOTO (@snowystreet) 2017年7月1日
小説の可能性。ご自分に関しては、出版と電子書籍のお話もかなりあった。
以上トークイベントのお話のごく一部でした。
聞き間違い等ご容赦ください。