富山安全性高い 島式ホーム 万葉線 新吉久電停完成
バリアフリー、英語案内も高岡市と射水市を結ぶ路面電車「万葉線」は三日、高岡市吉久一の新吉久電停(下り)を平面式から安全性が高い島式にした。万葉線が第三セクター経営になった二〇〇二年以降、ペイントによる平面式だった同電停(下り)で電車待ちの利用者が車にはねられる交通事故が三件発生しており、同社は安全運行のため、道路拡幅に合わせて整備した。(武田寛史) 式典で、同社の竹平栄太郎社長が「安全対策を充実させ、輸送人員の拡大に努めたい」と述べ、会長の高橋正樹市長は「安心、安全は何よりの基本。市民に愛され、多く利用されるようにしたい」と述べた。 竹平社長や来賓、吉久ひなどり保育園児らがくす玉を開き、ドラえもんトラムが入線。園児代表が運転士に花束を手渡した。 新電停は長さ約二十七メートル、幅約二メートルで、上屋を設置した。スロープや点字ブロック、手すりのバリアフリー仕様。英語による電車接近案内放送や電停名のローマ字併記など訪日外国人旅行者を受け入れる環境も整えた。また、吉久地区のさまのこ(千本格子)が美しい町並みの写真や地図も掲示して、歴史的な観光地としてもPRしている。事業費は約千百八十万円で国、高岡、射水両市が補助した。 万葉線には二十五駅あるが今回の整備で、道路に乗り場が描かれているだけの平面式は、新吉久の上りと吉久、片原町の計二駅になった。片原町では一五年に人身事故が起きているが、道路拡幅が難しく、島式導入の見通しはたっていない。 PR情報
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