中国の国連大使 北朝鮮の核問題で国連の枠外制裁に反対
北朝鮮の核・ミサイル問題をめぐり、国連の安全保障理事会で今月の議長を務める中国の国連大使は「国連の枠の外で一方的な制裁を科すのは正しくない」と述べ、中国の企業なども対象に独自の制裁の強化を進めるアメリカをけん制しました。
中国の劉国連大使は、今月、安保理の議長を務めるにあたって3日、国連本部で記者会見を開きました。
記者団が北朝鮮の核・ミサイル問題について質したのに対し、劉大使は「危機的な状況だ。これ以上事態が悪化するのを見過ごして対話の時が来るのを待ち続ける余裕はない」と述べて、事態の打開に向けては北朝鮮との対話再開を最優先すべきだと主張しました。
さらに、アメリカなどが北朝鮮に独自制裁を科していることについて「国連の枠の外で一方的な制裁を科すことに反対だ。これは正しいことではない」と述べました。
アメリカは先月末、北朝鮮の核・ミサイル開発に関わったとして中国の企業や個人を対象に制裁を科すと発表するなど独自の制裁の強化を進めています。
安保理議長でありながらアメリカをけん制した劉大使の発言は、制裁をめぐる中国とアメリカの立場の違いを改めて浮き彫りにした形で、北朝鮮がさらなる挑発に出た場合、安保理が一致した行動を打ち出せるのか、不安を残すものとなりました。
記者団が北朝鮮の核・ミサイル問題について質したのに対し、劉大使は「危機的な状況だ。これ以上事態が悪化するのを見過ごして対話の時が来るのを待ち続ける余裕はない」と述べて、事態の打開に向けては北朝鮮との対話再開を最優先すべきだと主張しました。
さらに、アメリカなどが北朝鮮に独自制裁を科していることについて「国連の枠の外で一方的な制裁を科すことに反対だ。これは正しいことではない」と述べました。
アメリカは先月末、北朝鮮の核・ミサイル開発に関わったとして中国の企業や個人を対象に制裁を科すと発表するなど独自の制裁の強化を進めています。
安保理議長でありながらアメリカをけん制した劉大使の発言は、制裁をめぐる中国とアメリカの立場の違いを改めて浮き彫りにした形で、北朝鮮がさらなる挑発に出た場合、安保理が一致した行動を打ち出せるのか、不安を残すものとなりました。