モスル=渡辺淳基、其山史晃
2017年7月4日00時55分
過激派組織「イスラム国」(IS)が最大拠点としてきたイラク北部モスルで、IS支配の象徴だった旧市街のヌーリ・モスクに2日、記者が入った。奪還作戦を進めるイラク軍などに追い込まれたISは先月21日、自ら同モスクを爆破。外壁には大きな穴が開き、高さ45メートルのミナレット(尖塔〈せんとう〉)は台座部分だけを残して崩壊していた。
「パン、パン」という激しい銃撃音と、「ドン」という重低音の砲撃音がひっきりなしに響く。「服の中を見せろ!」。銃を構えたイラク軍兵士が突然、モスクの敷地を横切って避難しようとした住民に怒鳴った。旧市街では住民に扮したIS戦闘員による自爆攻撃が頻発。イラク軍は警戒を強めている。
モスク周辺の建物は、上から押…
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朝日新聞国際報道部