山口県で歴史に触れる!歴史好きにおすすめするスポット10選
こんにちは、筆者のぐっちです。
山口県には、歴史好きにおすすめするスポットが沢山あります。
命がけで怒濤の時代を切り開き、近代の日本をつくったといえる幕末志士や、重要な役割を果たした政治家を多く輩出した地としても山口県は有名です。
特に下関市と萩市に関しては、歴史にゆかりのあるスポットが数多くあります。
風情豊かな山口県には、歴史を感じられるようなスポットが点在しているため、時間をかけて県内をゆっくり巡るのもおすすめです。
そこで今回は、そんな山口県の歴史好きにおすすめするスポットを下関市と萩市を中心にご紹介していきます。
下関市のおすすめスポット
1.東行庵
ゆかりのある人物:高杉晋作
高杉晋作は幕末の風雲児と呼ばれるほど破天荒な生き方をし、歴史の流れによりあっという間に消えていった偉人です。
奇兵隊を組織して下関で外国船を砲撃、幕府による長州征伐では実質的な勝利を収めながら、病に倒れ27歳という若さで大政奉還を見ずに亡くなりました。
後に伊藤博文たちの手により新たに「東行庵」が創建され、今では幕末ファンが訪れるスポットとなっています。
東行庵の「東行」は、晋作の号の1つで、西行法師にちなんでつけたものです。そのため読みは「とうぎょう」です。
毎年、命日の4月14日には墓前で「東行忌」という供養祭が行われるそうです。
山口県下関市吉田町1184
史跡・高杉晋作墓所 花の寺 宗教法人 東行庵
2.長府藩侍屋敷長屋
「長府藩侍屋敷長屋」は、長府藩の家老・西家の分家の本門にあった建物。
保存のために、500mほど南から現在の場所に移築されました。
中央に出入り口があり、一見すると長屋風ですが、重厚な構造や仲間部屋格子窓(ちゅうげんべやこうしまど)と呼ばれる格子窓の形態などは、上級藩士の屋敷の趣を色濃く伝えています。
現在は山口県下関市の歴史文化財として指定され、年中無休で無料で見学できます。
山口県下関市長府侍町1-1
長府藩侍屋敷長屋
3.長府毛利邸
1903年に、長府毛利家の第14代当主・毛利元敏公によって建てられた邸宅。
明治天皇もご宿泊され、一部の部屋は当時のまま残されています。
白壁に囲まれた武家作りの重厚な母屋は、時代劇に登場しても違和感がない歴史を感じさせる作り。
歴史講座が開かれていたり、本格的な甲冑や官女の衣装をまとうことができるサービスや、カップル限定で「高杉晋作と、おうの」や「坂本竜馬とお龍」に扮することができるサービスもあります。
城下町・長府のほぼ中心に位置しているため、散策途中の休憩に最適です。
山口県下関市長府惣社町4-10
長府毛利邸|トップページ
4.功山寺
ゆかりのある人物:高杉晋作
鎌倉時代に創建された長府毛利家の菩提寺。
伝統的な寺院建築の様式である禅宗様の美しさを保つ仏殿は、国宝に指定されています。
元々は「長福寺」と呼ばれていましたが、長府藩の祖毛利秀元の菩提寺となってからは「功山寺」に改称されました。
また、功山寺は高杉晋作が騎兵隊を挙兵したことにより幕末ファンから愛されているお寺です。
この挙兵事件が起こらなければ明治維新は数年遅れていたとまで言われるほど、国を揺るがす時代のうねりがこのスポットでは起こっていたのです。
明治維新の転機となった高杉晋作がわずか80人程度で挙兵するなど、歴史の舞台になった場所でもあり、境内には馬上の高杉晋作像があります。
また、五卿潜居の間(ごきょうせんきょのま)からは美しい庭園を望めます。
山口県下関市長府川端1-2-3
功山寺
5.みもすそ川公園
ゆかりのある人物:源義経と平知盛
「みもすそ川公園」は山口県下関市にある開門海峡に面した公園。
幕末に起きた戦いで、長州藩が外国船に砲撃した砲台跡が残っています。
長州砲と呼ばれる大砲の原寸大レプリカが関門海峡に向かって展示されており、そのうち1門は音と煙の演出を楽しめます。
園内には、源平壇ノ浦の戦いが行われたことにちなんで、源義経と平知盛の像も立っています。
国の重大な歴史が2つも山口県の同じスポットから始まったのです。
公園内には源義経像と平知盛像、壇ノ浦古戦場石碑や安徳帝御入水之処碑、幕末に使用した大砲の原寸大レプリカなどがあり、行くだけでたくさんの歴史を堪能できます。
山口県下関市みもすそ川町1
関門海峡Navi|エリアマップ|みもすそ川公園
萩市のおすすめスポット
1.松下村塾と松陰神社
ゆかりのある人物:吉田松陰
明治維新の原動力となった志士たちが生まれた場所「松下村塾」と「松陰神社」。
祭神は吉田松陰と境二郎で、境内には幕末当時のままの松下村塾と吉田松陰の生家・杉家も残っています。
吉田松陰は山口を代表する幕末の思想家。
黒船に衝撃を受けペリーが率いる艦隊に乗り込もうとしたことを罪に問われ、自宅に幽閉されてしまいます。
そのような境遇ながら松下村塾を開き、多くの門下生に道を説いたのです。
松下村塾の門下生には伊藤博文や高杉晋作、山県有朋、久坂玄瑞など、幕末の明治の歴史に欠かせない偉人が名を連ねます。
部屋の内部にはその人物たちの写真が飾ってあるので、それを見ながら当時の議論の様子を想像してみるのもいいかもしれません。
山口県萩市椿東松本1537
宗教法人松陰神社(公式ホームページ)
2.桂太郎旧宅
ゆかりのある人物:桂太郎
明治から大正にかけて3度、内閣総理大臣を務めた桂太郎の住居「桂太郎旧宅」。
旧宅は動乱の幕末を追って、明治政府が磐石となった明治42年(1909年)に萩市へ移築されました。
桂太郎は藩校・明倫館で勉強し、その才覚を発揮し、内閣総理大臣まで登り詰めた人物です。
自身だけでなく若い世代への教育にも力を注ぎ、1900年には現在の拓殖大学を設立しました。
施設内にはガイドさんが常駐しているので、桂太郎に関する話や旧宅の歴史などを説明してもらえます。
山口県萩市川島73-2
萩市観光協会「ぶらり萩あるき」
3.伊藤博文旧宅と別邸
ゆかりのある人物:伊藤博文
日本初の内閣総理大臣を務めた人物「伊藤博文」が14歳から28歳までの間住んでいた旧宅。
吉田松陰の松下村塾に入門し、吉田松陰から周旋家になりそうと評価されていた人物で、その評価通り目覚ましい活躍をしました。
伊藤博文が明治維新後に東京に建てた別邸もわざわざ移築されました。
偉人がどのような環境で育ったのかを生で見られる数少ないスポットとして人気を博しています。
施設内にはボランティアガイドが常駐しており、施設内の説明を受けることができます。
山口県萩市椿東1511-1
萩市観光協会「ぶらり萩あるき」
4.野山獄跡と岩倉獄跡
ゆかりのある人物:吉田松陰と高杉晋作
「野山獄跡」と「岩倉獄跡」は牢屋として使用されていた山口県のスポットです。
吉田松陰や高杉晋作も収監されています。
野山獄には、安政元年(1854)、海外密航に失敗した吉田松陰が投じられました。
松陰は、囚人たちに孟子の講義をするとともに同囚からも自ら唄や書を学び、獄吏でさえも廊下で松陰の講義に耳を傾けたといいます。
また、野山獄は維新前夜の文久・元治年間(1861~64)、藩内の論争に際して高杉晋作をはじめ多くの志士が繋がれ、さらに11烈士(正義派)のほか保守派の坪井九右衛門や椋梨藤太など多くの人が処刑されたところでもあり、維新史を語るうえでも重要なスポットです。
当時の敷地の一部を残し、現在は記念碑が建てられています。
山口県萩市古今萩町35-6
萩市観光協会「ぶらり萩あるき」
5.萩城城下町
ゆかりのある人物:高杉晋作と木戸孝允
江戸時代の面影が残る「萩城城下町」。
藩の豪商だった菊屋の住宅や土塀は当時とほとんど変わることなくきちんと保存されているため、江戸時代に実際に人々が生活していた風景を現代でも目にすることができます。
また菊屋横丁のすぐ側には高杉晋作誕生の地や、木戸孝允の旧宅などのスポットも現存しているため、幕末ファンが楽しく散策できるスポットとなっています。
城下町は、現在でも古地図で歩けるほど当時の面影が残っており、お土産屋さんや萩焼のお店、古民家を改装したカフェや維新の志士ゆかりの地が点在しています。
着物をレンタルしてくれるカフェなどもあるので、着物を着て城下町を散策してみてはいかがでしょうか?
山口県萩市南古萩町
萩市観光協会「ぶらり萩あるき」
まとめ
山口県内のおすすめスポットをご紹介しましたが、いかがでしたか?
県内には下関市や萩市をはじめ、歴史を感じられるスポットがたくさんありますので、歴史好きにはたまらないスポットです。
私たちも知っている歴史との関わりが深い地である山口県。
特に幕末から明治時代にかけてに特化していて、日本が変わるきっかけとなった土地とも言える場所。
ぜひ足を運んでみてください。
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