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ビジネス

再生可能エネルギー全量買い取り制度がスタートして5年が経過 14

ストーリー by hylom
「安全安心」の対価 部門より

2012年7月1日に日本において再生可能エネルギーの全量買い取り制度がスタートして5年が経過したのを機に、報道各社が現状をリポートしている。NHK産経新聞では消費者の負担増について取り上げられているが、これによると再生可能エネルギーの全量買い取り制度による消費者の負担額合計は2017年度は年間2兆円、電気代の約1割に相当する状態になっているという。

これは、太陽光発電に参入する企業が増え、電力会社が買い取らなければならない電力量がここ5年間でおよそ7倍に増えているため。なお、買い取り単価は当初のほぼ半額に下がってはいるそうだが、太陽光発電事業者側は現在の買い取り単価でも安すぎると主張しているようだ。

ちなみに発電全体のうちの再生可能エネルギーの割合は現在で15%とのこと。再生可能エネルギーの利用が進んでいるというドイツの再生可能エネルギー割合は30%ほどだが、電気料金が日本のおよそ2倍だという。

再生可能エネルギーについては、それ以外の問題もある。東北では多くの太陽光発電施設が稼動しており、発電量は原発3基分に相当するという(河北新報の記事1)。しかし、事業者の多くは東北外の企業や外資系企業で、地元からの反発などもあるようだ(河北新報)。また、送電網の空き容量が青森・岩手・秋田の3県ですでに0になるといった問題もあるという(河北新報の記事3)。

  • by Anonymous Coward on 2017年07月03日 19時09分 (#3238095)

    まず太陽光発電業者に、太陽光発電システム屋。
    現在の単価じゃ安すぎる?
    それでも外国に比べるとそれなりに高いのだから、企業努力でなんとかしろ。
    それがお前らの仕事だろうが。甘やかしてはならない。

    次に電力需要者。
    負担金が高すぎる?
    エネルギーは単純に買えば良いなどと言うことではなく、単にこれは従来としては経済の外部性として他人、あるいは未来に押しつけてきたコストが内部化されたに過ぎない。
    相応の負担を担うのは必要なことだろう。甘やかしてはならない。

    固定価格買取制度は、時間をかければ正の循環で価格が下がって普及するであろう、再生可能エネルギーを、一気に補助をつける事でできるだけ早く普及させようというのが趣旨。何故普及させる必要があるかというと、再エネ技術を確立できれば、巨大なエネルギー需要を丸ごと金に換えることができるからだ。何故早く行う必要があるかというと、他国に先駆けないと儲からないからだ。

    だから、途中で方向転換したら今までの投資が無駄になるし、他の国に勝つことができなくなる。ただし、利益を得られれば、膨大な利益が出る。そうしたら存分に甘やかせば良い。

    ここに返信
    • by Anonymous Coward

      太陽光パネルはすでに日本企業は出る幕ないので。
      他の国に勝つ負けるいぜんに、すでに勝負は負けで決してますよ。

      • by Anonymous Coward

        太陽光パネルだけでは太陽光発電システムは作れません。
        つーか、パネルは過当競争で投資のチキンレース状態だし、その一方で全てをひっくり返しそうな新方式の芽があっちこっちにあってどれか一つでも実用化したら全ての投資が水の泡。
        既存業者は地雷原を歩いているような状態。基礎研究だけできる分のみを維持して、あとは基本はもう余所から買えばよろしい。

        本丸はそんな儲からない所じゃなくて、社会インフラそのものを開発する所にある。ここが一番難しいところ。難しいところだが完成すれば儲け放題、輸出もし放題、上手く外国にも入りこめば何十年という単位手堅く長く商

  • by Anonymous Coward on 2017年07月03日 19時12分 (#3238098)

    それが正義だというのか。

    うちの屋根ソーラーは42円だけど、夏は常時運転のエアコンとかで結構自家消費してしまう。電力の売り上げで15年かけて施設を償却する計算で、15年保証に入った。会社が潰れなければいいが。そういうソーラーと、発電した分全部売るメガソーラーと、同じ枠組みっていうのが間違っているように思えてならない。

    メガソーラーは売れ残り工業団地とか回復の見込みがない耕作放棄地とかならまだしも、あちこちで生態系破壊が問題になっているし、最近は農地まで狙われている。「メガソーラーは環境に悪い」としか思えない。

    ここに返信
    • > 「メガソーラーは環境に悪い」としか思えない。

      「メガソーラーは環境に悪い」というのは正しいでしょうが、他の発電と比べてどうか、が問題かと。

      放射性物質の最終処分の実運用が始まるまでは、原発の環境負荷は算定不能だと思っています。「東海再処理施設」廃止に1兆円 [sankei.com]で、廃止に 70年もかかると次の再処理施設(いつかは完成する? [wikipedia.org]として)の寿命の方が先にくるんじゃないかという気がします。

      • by Anonymous Coward

        そういうグローバルな話じゃないと思うよ。

        例えば軟弱地盤な斜面を切り開いて小規模なメガソーラー(個人的にキロソーラーって呼んでる)になったとして、土砂崩れおこしちゃうとか。

        例えば、天然記念物が確認された干潟をソーラーパネルで覆って、天然記念物の生物の箇所だけ穴開けてる(実質的には住めなくなっておそらく絶滅する)、みたいな「環境に良いソーラー発電」で「干潟の環境を完璧に破壊している」という歪んだことを行政が率先してやってることとか。

        反射光が、全く想定してなかった北側窓から入って西日状態になって住環境

    • by Anonymous Coward

      今は違う枠組みですね。価格に差が出てます。

      10kw以上、全量買取の対象になるメガソーラーの買い取り価格は21円(20年間)
      それ以下の出力、余った分だけ売るソーラーは30円(10年間)

      一応屋根上ソーラーの方を推進するつもりで制度推進がされているみたい。

      それから保障は、普通、メーカの直接保証ではなくて損害保険に入る形になっているはずです。確認してみてください。なのでメーカが潰れても保険は下りるはず。

  • by Anonymous Coward on 2017年07月03日 19時15分 (#3238100)

    海外では3円/kwh切るところも出てきてるのに
    最初に馬鹿高い価格設定にしてしまったために
    下がったと言っても買取価格がまだまだ高すぎる

    ここに返信
    • by ogino (1668) on 2017年07月03日 19時32分 (#3238109) 日記

      > 海外では3円/kwh切るところも出てきてるのに

      地価とかを考えないと比較するのは無理では?

    • by Anonymous Coward

      海外では3円/kwh切るところも出てきてるのに

      日本でそんなに安く発電できるようになるならば、電力会社は既存の発電方法をほぼ廃止して、再エネ中心の発電に移行しますね。

  • by Anonymous Coward on 2017年07月03日 19時47分 (#3238117)

    >発電全体のうちの再生可能エネルギーの割合は現在で15%とのこと。

    いつのまにかそんなことに。風力発電が難しい日本の環境を考えると、なかなかのものじゃないだろうか。

    電気料金アップは困るっちゃ困るけど、依存エネルギー源の多様化が国是の日本にとってはやむを得ない点もあるのでは。
    (まあこの国是自体がどうよって話もあるけど)

    原発に対しては絶対反対!ってほど感情的な嫌悪はないが、原発事故・核燃サイクルの挫折・国民感情etcを考慮すると
    もはや将来の主力の発電技術にはなりえないと言わざるを得ないし、新しい選択肢を見出したのは素直に評価すべきではないだろうか。

    ここに返信
    • by Anonymous Coward

      相変わらず水力が大半だから大して増えてないでしょ。
      太陽光なんかより地熱の方がまだ潜在的に伸びる可能性がある。

  • by Anonymous Coward on 2017年07月03日 19時53分 (#3238121)

    底辺層からすればこれですよ

    ここに返信
    • by Anonymous Coward

      電気使わなければいいじゃん。

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身近な人の偉大さは半減する -- あるアレゲ人

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