「借りぐらしのアリエッティ」(2010年)、「思い出のマーニー」(14年)で知られる米林宏昌監督(43)が、スタジオジブリ退社後初めて手がけた「メアリと魔女の花」が7月8日、全国公開される。英国の児童文学が原作で、偶然に魔法の力を手に入れた少女の活躍を描いたファンタジー作品。「魔女というより、魔法についての物語。宮崎(駿)監督なら絶対に反対した企画です」と笑う米林監督に話を聞いた。
(聞き手 文化部 岡本耕治)
《本作は、アニメ製作会社の「スタジオジブリ」の制作部門が14年に解散したのを受け、ジブリを退社した西村義明プロデューサーと米林監督が立ち上げた「スタジオポノック」の第1回作品。キャッチコピーは「魔女、ふたたび。」。巨匠、宮崎駿監督(76)の名作「魔女の宅急便」(1989年)と比較されやすい題材をなぜ選んだのか》
「ジブリだったら絶対に通らない企画。宮崎監督が『魔女はもうやったからいい』と言うに決まってる(笑)。だけど、全然違う話なんです」
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