だあああー!また負けた・・・。
先月から全身全霊で夢中になっているカードゲーム、デュエルマスターズ。
周りの友達を数人巻き込んで、毎晩のように夜中まで熱い決闘(デュエル)を繰り広げています。
どういう勝ち方をしたいか考えて、その戦略に沿ったカードを集めデッキを組む。
経営者になって、社是に沿って会社を経営しているかのような気分を味わえて楽しい。
だけど、ぼくは友達に勝てない。
勝率で言うと3~4割くらいなのかな?
あとの6~7割は負けの連続です。負けて、負けて、負けて・・・。
でも、どうしてなんだろう?
負けると悔しいのは確かなんだけど、それが原動力になって「次こそお前を打ち負かす!」なんてエネルギーは湧いてこない。
少し考えてみると、その理由は明らかになって。
何をするにも「それをする意味は?」って、無意識に考えてしまうから。
これはぼくの悪い癖。今すぐ直さなくちゃいけない癖でした。
物事を始める前から意味と見返りを考えちゃいけない
「これをやるのは何のため?」
今までのぼくは何をするにしても、それに全力を注ぐ前に”意味”を考えてきました。
学校の勉強でもそう。
高校生の頃に必死で勉強したのは、いい大学へ進学するため。
大学で勉強を頑張ったのは、いい企業へ就職するためでした。
そんな意味と目的があって初めて、ぼくは目の前にあるそれに全力を注ぐことができた。
逆に言えば、意味のないことにはこれっぽっちも注力することはありませんでした。
だけど最近になって感じるのは、そんな生き方の限界と虚しさで。
やる前から意味があると分かっていることにしか注力しないんじゃ、自身の可能性は広がっていかないんだと感じ始めています。
何のために生きるのなんて、バカなこと聞かないでプリーズ!
物事を始める前から、その先にある意味と得られるモノを考えちゃいけない。
先を見てばかり進んでいるんじゃ、予定調和で退屈な人生しか生きることができません。
そんなのは絶対に嫌なんだよな。
「ただ楽しいから。」ハマる理由はそれでいい
話を戻して、ぼくが友達に勝てない理由。
地頭の良さとか、数ターン先を読むプレイングができるかとか、色々あるんだけれど。
確実に理由のひとつとなっているのは、ぼくがお金をケチっていることで。
始めたときはですよ?
カードゲームって子供も楽しめる遊びだし、いくらハマっても出費は月に3,000円くらいなんだろうな、って思っていました。
しかし違った。
最初は1,000円のデッキを買って穏やかに始めたぼくらも、気付けばヒートアップ。
1,000円のスターターデッキを使うぼくが、そんな友達に勝てる訳もなく。
そうして勝率は上がるも、次に友達に会ったとき。
プレイングで補える部分はあっても限界はあって。
やっぱり強いカードは1枚でも強い。コンボやループを決めずとも。
ここでぼくがお金の出し惜しみをしているのは、カードゲームをすることに意味を見出していないから。
なにもお金をかけないと必ずしも強くなれない訳ではないけれど。
それでも所詮、遊びでしょう?
勝っても負けても、ぼくの人生には何の影響も意味もない。
残るのはその場限りで味わう、ほんのちょっとの敗北感だけだから。
この考え方だと、ぼくがカードゲームに全力を注ぐには”全国大会優勝”レベルの目標を掲げないといけません。
さすがにそこまではしないんだけど。
ただ、今回もここで”意味がないから”とあっさり辞めてしまうのはもったいない気がしていて。
面白い生き方をしている人って、大体はハマった何かを見つけてたとき、それをする意味なんてほとんど考えていない。
やりこんだ後で初めて”これには意味があったんだ”って、後から喜んでいる場面を見たことが何度かあった。
そこに本人でさえ予想しなかった意味と見返りがあって、人生が変わったパターンだってあるそうだ。
となると自分でも気付いていないような可能性を見出すには、そこに意味なんて考える必要はない。
好きなことを見つけたら、それにハマる理由は「楽しいから」だけでいい。
思えばぼくが洋服を好きなのも、パリコレに出たいからじゃないもんな。
ただ好きで楽しいから、それだけだ。
やってみて退屈だったら手を引けばいいし、よりハマってきたなら更に突き進むだけ。
中途半端な場所でウロウロしている今のぼくは最悪なパターンで、ただただ時間とお金を無駄にしているだけなのです。
まずはやってみる。人生にはそんな投資感覚が必要だ
今度は意味も考えない。
思えばいわたお前、毎日ひたすら寝ているだけの時間があるじゃん。
夏なんて洋服をほとんど買わないんだから、お金だってあるじゃん。
じゃあ少しくらい、意味も考えず何かにハマってみたって損はないよね。
ということで、いちど徹底的なまでに時間とお金を注いでカードゲームにハマってみることにします。
もしかしたらその先で、予想だにしなかった未来が待っているかもしれないからね。
あくまで過度な期待はせずに、楽しむことを大切に。
こういった、物事に対する投資感覚がぼくにはまだまだ足りていない。
好きだ!と思えることを見つけたら、最初からそれに没頭する意味を考えるのはもう辞めた。
まずは時間とお金を惜しまず徹底的につぎ込んで、その後で続けるべきかどうかを考えてみる。
そうすることで予定調和を抜け出した、より面白い未来と遭遇できる確率は絶対に高まっていく。
せっかくお金と時間に自由な生き方をしているんだから、意味がないと思えるところにも突っ込んでいかないと逆に損だよな。
そうやって消去法的に、得意なことを増やしながら人生を謳歌するイメージ。
人生を楽しく生きるには、そんな投資感覚は絶対に必要だと思っています。
じゃあ、今日もカードショップへ行ってこよう。
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いわた (岩橋康太)
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