都議選圧勝 小池知事 都民ファーストの会代表は退任へ

都議選圧勝 小池知事 都民ファーストの会代表は退任へ
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東京都の小池知事は2日の東京都議会議員選挙の結果を受けて、「都民の代表としての責任を背負い、いい都政がお互い作れるよう努力したい」と述べ、都政運営に取り組む考えを強調しました。また、都知事としての職務に専念したいとして、都民ファーストの会の代表を退くことを明らかにしました。
2日の東京都議会議員選挙では、小池知事が代表を務める都民ファーストの会が追加公認を含めて55議席を獲得して、都議会第1党となって圧勝するとともに、公明党などを加えた小池知事を支持する勢力が過半数を大きく上回りました。

小池知事は3日午前、東京・西新宿にある都民ファーストの会の事務所で記者団に対し、「都民の皆さんの古い議会を新しくという期待を受けて、今回、第1党に上り詰めることができた。都民の代表としての責任を背負い、いい都政がお互いつくれるよう努力したい」と述べました。

そのうえで、「都民の利益を第一に考え、東京オリンピック・パラリンピックの成功、東京で進めようとしている国際金融都市の実現や、選択的介護を国の特区制度を活用して進める。東京都と国は都民の利益を考えて必要な連携がなければならず、政府と必要な連携は保っていきたい」と述べ、政府と連携しながら都政運営に取り組む考えを強調しました。

一方、小池知事と対決姿勢を鮮明にしてきた自民党が大敗したことについては、「これから自民党の中で議論があるところだろうが、これをチャンスにされるんだろうと期待している」と述べ、下村都連会長ら5役が全員辞任することを踏まえ、今後の都連の人事も含めた対応を見極める考えを示しました。

さらに、都民ファーストの会の国政への進出については、「今はそういう状況にはない」と述べ否定的な考えを示しましたが、「いろんな動きが国政において出てくると思う。情報公開や都民ファーストならぬ、国民ファーストをベースに考える方が増えていけば、国民にとっていいのではないか」と述べました。

また、小池知事は「二元代表制などで、ご懸念がある。都知事の職務に専念したい」と述べ、都民ファーストの会の代表を退き、3日付けで野田数幹事長が代表に就任することを明らかにしました。