マニラ=鈴木暁子
2017年7月3日09時23分
フィリピンで1年前にドゥテルテ大統領が就任した後、刑務所の入所者が急増し、全国で定員を580%上回る過密状態にあることがわかった。ドゥテルテ氏が強硬な麻薬犯罪の取り締まりを進めているなか、6月半ばまでに麻薬犯罪がらみで約130万人が自首、8万2千人が逮捕されており、刑務所や看守の不足が深刻化している。
フィリピン・スター紙が2日報じたバレット刑務管理局長の発言によると、6月30日付の入所者は全国に14万2013人。ドゥテルテ氏の就任後に約4万4千人増えたという。一方で全国466の刑務所の定員は計2万746人分(2016年末時点)しかない。
最も過密なのはルソン島中部ブラカン州の刑務所で、定員4人分のスペースに159人がすし詰め状態になっているという。
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朝日新聞国際報道部