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 豊中にワニの肉を食べに来ませんか――。新しい食の地域ブランドを育てようと、大阪府豊中市のNPO法人が昨年度から、「マチカネミート」と名付けたワニ肉料理を出す登録店を募っている。現在、市内の8店が手を挙げ、夏から秋にかけスタンプラリーも実施する。

 NPO法人「ユニバーサルデザイン推進協会」の代表理事、芳村幸司さんが、市内でワニ肉料理を出す店を知り、「インパクトがあり、魅力あるブランドになる」と思いついた。昨春、まず3店が集まり、マチカネミートを食べられる店の登録制度を始めた。

 登録店は、店頭に緑色のマチカネミートののぼりを出し、各店オリジナルのワニ料理を出す。ワニ肉は、タイで食用に養殖しているクロコダイル科の「シャムワニ」の肉を安定的に輸入している。

 マチカネの名は、1964年に豊中市の大阪大豊中キャンパスで化石が見つかった古代の大型ワニ「マチカネワニ」にちなんだ。市のゆるキャラ「マチカネくん」も、イベントで「僕を食べてね」「ベロ(舌)を食べたら元気になる」とPRに協力している。

 市による豊中魅力アップ助成金の対象事業となり、登録店は市内8店に増えた。7月にもう1店加わる。洋風居酒屋、スペイン料理、和食、鉄板焼き、串揚げとジャンルは様々。多くの人に知ってもらおうと、8月の豊中まつりから秋の豊中駅前バルにかけて、マチカネミートの店を巡ってもらうスタンプラリーも企画している。

 芳村さんは「ワニ肉と言われると、『絶対無理』か『1回食べてみたい』か、人によってギャップがあっておもしろい。豊中の誰もが知っている新名物にしたい」と話す。問い合わせはユニバーサルデザイン推進協会(06・6840・0325)へ。(永井啓吾)

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