履かずに保管しているだけでも靴は劣化 転倒事故などに注意を

履かずに保管しているだけでも靴は劣化 転倒事故などに注意を
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運動靴の靴底がはがれて転倒し、けがをする事故が起きているとして、消費者安全調査委員会、いわゆる消費者事故調は、靴は履かずに保管しているだけでも自然に劣化し靴底がはがれることがあるとして注意を呼びかけています。
身近なものが原因で起きる事故を調査している消費者事故調は、運動靴の靴底がはがれたことが原因で転倒し、けがをしたという事例が報告されていることから、事故についての情報をまとめ注意を呼びかけました。

それによりますと、靴底がはがれてけがをしたり転びそうになったりした事例は、去年までの7年間に34件報告され、足首を骨折するなど重いけがをした事故も起きています。

消費者事故調によりますと、運動靴の底の部分や接着剤に使われるポリウレタンはすり減りにくいなどの特長があるものの、熱や湿気に比較的弱く時間とともに劣化し、長期間保管しているだけでも割れたりはがれたりする可能性があるということです。

このため消費者事故調は、前回の使用から時間がたっている靴や未使用のまま長期間保管していた靴を使用する場合には特に注意が必要だとしています。
消費者事故調の持丸正明委員長代理は、「使っていなくても靴底が劣化するということが消費者に理解されていない。メーカーや販売店はちゃんと理解してもらうよう努力してほしい」と話しています。