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不正・事件・犯罪 週刊現代

盗撮、痴漢、そして交番内で…警察官の「異常な性欲」が止まらない!

不祥事が多くて本当に心配です…

盗撮に痴漢、未成年わいせつ――。連日のように報じられる警察官のハレンチ不祥事。制服を着ていれば「聖職者」と思うかもしれないが、ここまで続くと本当に心配になってくる。

神奈川県警が特にひどい

神奈川県警青葉警察署の40代男性巡査部長Aが、20代女性のスカートの中を盗撮していたとして逮捕されたのは、6月11日の午後8時ごろだった。

「現場は小田急線海老名駅の長い上りエスカレーターです。相鉄線から小田急線とJRをつなぐ連絡通路になっていて、普段は乗り換え客でごった返しています。

ですが犯行が起こった日曜日の夜はいつも人通りが少なく、地域では『盗撮多発地点』として有名で、実際に過去に何人も現行犯逮捕されている場所。日頃から鉄道警察隊が警戒を強めていたのです」(小田急線海老名駅員)

エスカレーターを上がると、小田急線およびJR相模線の改札へつながるコンコースが広がっている。上りエスカレーターの降り口付近から見下ろすように待ち構えていた私服の鉄道警察隊は、Aの不審な手元の動きを察知した。

「あなた、いま前の女性を盗撮していたでしょう」

「いや、してません」

 

まさか、警察官の自分が声を掛けられるとは――。Aは直後、一目散に逃げ出した。

しかし5mほど走ったところで警察官により確保。取調室でAのスマホを調べると、フォルダに20代女性の下着の映像が保存されていたため、完全にクロとわかったのだ。

「Aのショルダーバッグには小型カメラが仕込まれていて、撮影した写真や映像はスマホに保存されるようになっていました。Aのスマホからは、ほかにも女性の下着写真が200枚近く発見されています。

取り調べでは『女性の下着に興味があった』と話していますし、かなりの常習犯だったのでしょう」(神奈川県警関係者)

折しも6月上旬から、首都圏の警察は痴漢冤罪問題への関心の高まりを受け、鉄道会社とタッグを組んで「痴漢撲滅キャンペーン」を行っていた。

厳戒態勢で不審者対策を強化していたところに、非番のスケベな警察官が引っかかるとは、なんとも間が悪くそして悪質な犯罪だった。

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この事件にとどまらず、ここのところ神奈川県警による「下半身がらみ」の不祥事が立て続けに起こっている。

4月28日、神奈川県警南警察署の20代女性巡査Bが、署内の旅行積立金およそ150万円を着服し、3ヵ月の停職処分を受けた。

前出・神奈川県警関係者がBの「素顔」について次のように語る。

「Bは高校を卒業後すぐに警察学校に入り、巡査として勤務にあたっていましたが、2年ほど前からホストクラブにハマっていたようです。よく通っていたのは、歌舞伎町や六本木にチェーンを展開する人気店。何軒もハシゴして、一軒10万円単位でカネを落としていた。

まだ巡査で年次も若いですから、ホストで使っていたカネを給料で賄いきれるはずがない。積立金の着服が発覚した時点で、500万円近くのカードローンに加えてホストクラブに約50万円の売り掛けを作っていたようです」

 

なんと交番の中で…!

そんな彼女は署の積立金に手を付けるだけでなく、デリヘルで「副業」までして、ホスト通いにいそしんでいたのだ。

「どこにそんなお金があるのか疑問でしたが、Bはホストに売り掛けの返済を迫られると『デリヘルで働いているから大丈夫』と、堂々と『副業宣言』をしていたそうです。

警察官が副業していたとなると地方公務員法違反に問われますが、署側からは『積立金を弁済したから』という理由でお咎めなし。結局彼女は依願退職しましたが……」(前出・神奈川県警関係者)

なぜ神奈川県警で不祥事が多発するのか。弁護士で市民団体「神奈川警察見張番」の事務局長である鈴木健氏はこう指摘する。

「神奈川県警は本来パソコンで済むはずの調書作成を、『教育』と称して手書きを強制したり、宿直を若手に丸投げしたりするなど、上司から部下への圧力が強い組織風土。だから犯罪をしていいというわけではもちろんありませんが、非常にストレスフルな現場です」