取り越し苦労にはコストがかかる
後期高齢者の母親と同居していて、わかったことがあります。
歳を取るとお金の心配が減る?
そのひとつが、「後期高齢者になると、消費が減る」ということ。人間の消費力は、その活動力と正の相関があると考えられますが、母を見てそれを実感。
しかし、消費は減っても、年金の支給額は変わりません。(実際は,健康保険料も安くなってますし、医療費の自己負担も1割です)つまり、歳を取って、収支という意味での、オカネの不安は小さくなっているんです。
むしろ、心配事は、オカネではどうしようもない、健康です。(その分、健康コストが増えているという場合もあるかもしれませんが、我が家はそこまで行ってません。)
私自身、年金制度には、うすぼんやりとした不安を持っていました。しかし、こんなことなども通じて、最近では、「取り越し苦労をし過ぎないようにしよう」と思うようになっています。
そうなんです、取り越し苦労。何が「取り越し苦労」で、何が「正しい備え」なのか?
長期投資もそうですが、遠い未来のことを合理的に考えることは、むずかしいのです。
取り越し苦労には、コストがかかっている。
結婚したとき、コドモができたとき、家を建ててローンを抱えたとき、、、、そして、私の場合、アーリーリタイアするハメになったとき。人間の生存本能にもとづき、常に安全サイドを考え、取り越し苦労をします。
しかし、よく考えると取り越し苦労にも、コストがかかります。
人間の取り越し苦労が源泉のビジネスなんてのもたくさんあって、その代表例が、保険、そして、投資の仲介業です。
取り越し苦労は、無料ではない。
そんなことをいまさらながら、肝に銘じてみたいと思います。コストのかからない、適切な「取り越し苦労」が必要なんですね。
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