自民 「歴史的な大敗だと認めるべきだ」という意見も

自民 「歴史的な大敗だと認めるべきだ」という意見も
東京都議会議員選挙で自民党が大敗する見通しとなっていることについて、党内からは、「厳しい結果だ」という受け止めが多く聞かれるほか、「歴史的な大敗だということを率直に認めるべきだ」という意見も出ています。
東京都議会議員選挙は、小池知事が代表を務める都民ファーストの会が、自民党に代わって都議会第1党となり、公明党などを加えた小池知事を支持する勢力が、過半数の議席を獲得することが確実で、自民党は、選挙前の議席を大幅に減らして大敗する見通しです。

これについて、自民党東京都連の会長を務める下村幹事長代行は、民放の開票速報番組で、「自民党に対する不信感があった。特に国政の問題などで大変な逆風が吹き、予想以上に厳しい結果だと受け止めている。謙虚に受け止めたい。責任は十二分に感じている」と述べるなど、党内からは「厳しい結果だ」という受け止めが多く聞かれます。

また、下村氏は、稲田防衛大臣が都議会議員選挙の応援演説で「防衛省・自衛隊としてもお願いしたい」と投票を呼びかけたことについても、「誤解される発言だったことは間違いなく、稲田大臣もすぐ撤回したが、残念ながら影響はあった」と述べました。

このほか、石破前地方創生担当大臣はNHKの取材に対し、「歴史的な大敗だということを率直に認めるべきだ。国政の影響をたぶんに受けた選挙であり、一地方の選挙だということはありえない。今回の選挙では、自民党が謙虚で誠実だと思っていた都民は少なかったということではないか。『都民ファーストの会』が勝ったというよりは、自民党が負けた選挙だ」と述べました。