【乃木坂46/モデルプレス=7月2日】乃木坂46が2日、東京・明治神宮野球場で「真夏の全国ツアー2017」2日目公演を開催。アンコールには11月に初の東京ドーム公演を行うことがサプライズ発表され、4万人から地鳴りのような歓声が上がった。
乃木坂46(提供写真)
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乃木坂46“真夏の全国ツアー2017”は1~2日の明治神宮野球場を皮切りに、仙台・ゼビオアリーナ仙台(8月11~13日/4公演)、大阪・大阪城ホール(8月16~18日/3公演)、名古屋・日本ガイシホール(8月22~23日/2公演)、新潟・朱鷺メッセ(10月8~9日/3公演)で計14公演のべ18万人を動員。その後、ツアーファイナルとして、自身初となる東京ドーム公演2daysを11月に開催する。

2012年2月のCDデビューから6年目での夢舞台が決定。白石麻衣西野七瀬らメンバーは感極まって目を潤ませ、生駒里奈は「東京ドームってすごく広いんだよ。やっとそこにみんなで立てる。このメンバーでやっと辿り着けたって思うとさ、くるものがあるよね」と目を真っ赤にした。キャプテンの桜井玲香は「2デイズ?本当に?…ありがとうございます。どうしよう大丈夫かな、え~めっちゃうれしい」と戸惑いながらも「怖いとか言ってられないですよね。ツアーファイナルなので、怖いなんて言わずに、皆さんを楽しませられるように、良いライブを作っていきたい!」と意気込みを語った。

しかしこの日のサプライズはこれだけではない。10月にはアンダーライブ九州シリーズが決定。大分・佐伯市文化会館(10月14日)、福岡:福岡国際センター(10月16~18日)、鹿児島・鹿児島市民文化ホール 第一ホール(10月19日)、宮崎・宮崎市民文化ホール(10月20日)を回る。そして今秋、アンダーメンバーのアルバムを発売。48グループ・46グループを含め、アンダーメンバーのみでアルバムを制作するのは初となる。

ヒム子が乱入

さらにアンコール1曲目『インフルエンサー』では、テレビ東京系の冠番組『乃木坂工事中』のMCを務め、乃木坂46の公式お兄ちゃんとして親しまれるバナナマンの日村勇紀が“乱入”。6月28日放送のテレビ東京系『テレ東音楽祭』で話題になったばかりのコラボレーションを神宮球場でもサプライズ披露した。

日村勇紀はバラエティ番組『ゴッドタン』でお馴染みのオネエキャラ“ヒム子”の姿。乃木坂46のメンバーと同じツアーTシャツにミニスカートでステージ端から登場すると踊りながら徐々に中央へ。メンバーは笑顔を封印した曲とあってクールにグループ史上最高難易度のダンスに挑戦していたが、ヒム子に気づくと「きゃー!」と悲鳴。その後は思わず笑顔になってしまい、さらにヒム子はサビあたりから白石麻衣西野七瀬を従えてセンターポジションを奪取して会場の笑いを誘った。

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3期生ブロック

4年連続となる神宮球場でのライブチケットは即日ソールドアウト。急遽バックステージ席の販売も行われ、各日4万人、合計8万人を動員した。1日は生田絵梨花が舞台『レ・ミゼラブル』に出演のため不参加だったが、この日はフルメンバー46人でパフォーマンスした。

ライブは3期生(8曲)→2期生(9曲)→1期生(11曲)→全メンバーという順番で期別ごとにライブを行う構成で、乃木坂46として初の試み。オープニングは3期生のために初めて作られた楽曲『三番目の風』。大園桃子の「いくぞー!」でファンはエンジン全開、フレッシュなスタートを切った。

『ハウス!』で山下美月が「皆さん、盛り上がっていきますよ~」、『会いたかったかもしれない』で梅澤美波が「神宮の皆さん、ずっと会いたかったで~す!」と叫び、どんどん会場を熱くしていく。さらに梅澤美波は「明治神宮野球場という素晴らしい舞台に私たち3期生が先に立たせていただくということで、とても緊張していますが、この挑戦をチャンスだと思って頑張りますのでよろしくお願いします!」と決意表明した。

そしてMCでは3期生メンバー全員のコール&レスポンス。「みづき」(山下美月)、「しおり」(久保史緒里)、「りりあん」(伊藤理々杏)、「よだちゃん」(与田祐希)、「れんたん」(岩本蓮加)、「たまちゃん」(阪口珠美)、「れのちゃん」(中村麗乃)、「はづき」(向井葉月)、「でんちゃん」(佐藤楓)、「みなみん」(梅澤美波)、「あやてぃー」(吉田綾乃クリスティー)、「ももこ」(大園桃子)。

メンバーの呼びかけにファンが全力で応じる。その様子は初めて神宮球場のステージに降り立った3期生を温かく迎えるようだった。『思い出ファースト』最後のサビ前では、メンバー、一人ひとりの直筆の文章がスクリーンに映し出され、それぞれの熱い想いをファンの前で語った。伊藤理々杏は「私はオーディションの時から人を幸せにできる人になりたいと言い続けてきました。皆さん、今日のライブで幸せになっていただけましたか?」とファンに呼びかけた。

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2期生ブロック

堀未央奈が一人で歩いてバックステージへ姿を現す。そして堀がセンターの『バレッタ』が流れ、他の2期生(伊藤かりん伊藤純奈北野日奈子相楽伊織佐々木琴子新内眞衣鈴木絢音寺田蘭世山崎怜奈渡辺みり愛)も登場した。2期生だけで神宮球場を占拠した瞬間、その光景だけで涙を流すファンもいた。そこから涙の2期生ライブが幕を開ける。

「4年前の春、私たちは乃木坂46 2期研究生として加入しました。その年の秋には(堀)未央奈が突然センターに選ばれ、その次のシングルでは(北野)日奈子が選抜入りしました」(山崎怜奈

「私たち2期生は、先輩たちの存在が大きな壁に感じながらもこのまま坂を上り続けるのだと信じていました。しかし、それから約1年半後の秋、13枚目シングル選抜発表、そこで私たち2期生の名前は誰1人呼ばれることはありませんでした」(北野日奈子

「続いての曲は、そんな私たちが悔しく辛い日々を過ごした曲です。今日、私たち2期生が11人でこのステージに立てることをすごく意味があることだと思っています。少しでも何か感じ取ってくれたらうれしいです。それでは聞いて下さい。『嫉妬の権利』」(新内眞衣

乃木坂46のなかでも苦労人揃いの2期生たち。すでに目を潤ませるメンバーが何人かいた。そして『バレッタ』『気づいたら片想い』『嫉妬の権利』歌唱後のMC…。伊藤かりんは「今歌った3曲に私たちの全てが詰まっている」と吐露し、そこからメンバーに乃木坂46としての歴史を聞いていく。

寺田蘭世は「私は2期生の中でも(研究生の期間が)最も長いメンバーの一人でした。その期間は悔しい思いだったりとか、『頑張れ』って人から言われたりしましたけど、そういう言葉でも表せられない期間でした。でもその期間があったからこそ今の私があると思います。“絶対”とかはあり得ないかもしれないけど、昨日のライブを2期生11人でやった時に、これからの乃木坂46は、私たち2期生が絶対に作っていこうって私は思いました」と決意を述べる。

鈴木絢音は「私は乃木坂46の3歳のお誕生日の時に5人のメンバーと昇格しました。当時、私は秋田から通いながら活動していたので……」と話し、目から大粒の涙が溢れた。「5人と一緒に昇格してよかったのかなって今でも気がかりだし、5人のファンの皆さんにも申し訳ない気持ちでいっぱいです。スタートが遅かった分、差を感じることはたくさんある、でもこれからその差を確実に埋めていくことが私にできることじゃないかなって思います」。

新内眞衣は「私は21歳の時に乃木坂46の研究生として入ってきて…」。涙をこぼさないように上を向く。「…大丈夫」と自分に言い聞かせて、そして泣くのを必死にこらえながら当時を振り返る。「21歳で研究生ってなかなか焦るものがあって、ちょうど1年後くらいに正規メンバーとして、それと同時にOL兼任も始めたんです。OL兼任でいろいろ意見をいただいて、毎日泣きそうになりながらお家に帰っていた。同じ境遇の人がいないから誰に相談していいかわからないし、だからといって私に対する鋭い目が背くわけでもなかったので、どうしよう、どうしようって。でも、やっぱり助けてくれる人、見ていてくれる人はいっぱいいて、そこで私は頑張ろうと思って4年間にやってきました」と胸を張った。

メンバーは涙を拭い、そこからは客席の近くで『そんなバカな…』『人はなぜ走るのか?』を笑顔満開で歌う。堀未央奈から「18枚目シングル(8月9日発売)に2期生のミュージックビデオつきの新曲が入ります」と嬉しい報告も。しかし2期生楽曲『かき氷の片想い』、そして乃木坂46の名曲『きっかけ』で2期生ブロックを締めくくり、「次は1期生です。最後まで楽しんでいってください」と1期生にバトンをつなぐと、堀未央奈は感極まって涙した。

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1期生ブロック

そして1期生。今の乃木坂46の土台を作った彼女たちが圧倒的なオーラをまとって一人ずつステージに登場する。秋元真夏伊藤万理華井上小百合衛藤美彩川後陽菜川村真洋齋藤飛鳥斎藤ちはる斉藤優里桜井玲香白石麻衣高山一実中田花奈中元日芽香西野七瀬能條愛未樋口日奈星野みなみ松村沙友理若月佑美和田まあや生田絵梨花生駒里奈。爆発的な歓声の大きさが真打ちであることの証明だった。

1期生ブロックの1曲目『制服のマネキン』のイントロが流れると、鳥肌が止まらない。前日、中元日芽香が代打センターを務めていた『ダンケシェーン』では、生田絵梨花が伸びやかな歌声を響かせた。桜井玲香は「やっと出てこられました。皆さん盛り上がっていますか~?」とシャウト。白石麻衣は「1期生だけでライブをするのは約5年ぶりで本当に楽しみにしていました!」と打ち明け、西野七瀬も「本当に1期生のことが好き。初期の頃を思い出す。最初から今までこのメンバーで頑張ってきたんだなって思うと、じーん、とくる」と笑顔で語った。そこからはユニット曲やシングル曲でたたみかけ、さらに1期生の貫録を見せつけていった。

全メンバーブロック

全メンバーブロックへ突入。『設定温度』歌唱後、桜井玲香が「やっと全員揃いました。結成して6周年を迎えようとしてますが、メンバーが46人になったということで、本当に感慨深いです。ここからは全員でのパートになるのですが、皆さん盛り上がれますか!」と会場を煽る。終盤には『ガールズルール』『裸足でSummer』『夏のFree&Easy』『太陽ノック』で夏曲を連発。西野七瀬が「今年は人生で最高の夏にしたいです。皆さん盛り上がっていけますか~!」と呼びかけ、本編ラストの『スカイダイビング』をパフォーマンス。毎年恒例の花火も上がり、本編の幕が閉じた。(modelpress編集部)

「真夏の全国ツアー2017」2日目(7月2日)セットリスト

M00.OVERTURE

【3期生ブロック】

M01.三番目の風
M02.ハウス!
M03.会いたかったかもしれない
M04.ロマンスのスタート
<MC>
M05.ぐるぐるカーテン
M06.おいでシャンプー
M07.走れ!Bicycle
M08.思い出ファースト
<VTR>

【2期生ブロック】

M09.バレッタ
M10.気づいたら片想い
M11.嫉妬の権利
<MC>
M12.そんなバカな…
M13.人はなぜ走るのか?
<MC>
M14.別れ際、もっと好きになる
M15.ボーダー
M16.かき氷の片想い
M17.きっかけ

【1期生ブロック】

<VTR>
M18.制服のマネキン
M19.ダンケシェーン
M20.転がった鐘を鳴らせ!
<MC>
M21.他の星から
M22.意外BREAK
M23.あらかじめ語られるロマンス
M24.欲望のリインカーネーション
<MC>
M25.指望遠鏡
M26.ロマンティックいか焼き
M27.命は美しい
M28.何度目の青空か?

【全メンバーブロック】

<VTR>
M29.設定温度
<MC>
<VTR>
M30.君が扇いでくれた
M31.風船は生きている
M32.ガールズルール
M33.裸足でSummer
M34.夏のFree&Easy
M35.太陽ノック
<MC>
M36.スカイダイビング

【アンコール】
EN1.インフルエンサー
<MC>
EN2.シャキイズム
EN3.オフショアガール
<MC>
EN4.乃木坂の詩

【ダブルアンコール】
WEN1.ロマンスのスタート
WEN1.ハウス!

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「真夏の全国ツアー2017」1日目(7月1日)セットリスト

M01.三番目の風
M02.ハウス!
M03.会いたかったかもしれない
M04.ロマンスのスタート
M05.ぐるぐるカーテン
M06.おいでシャンプー
M07.走れ!Bicycle
M08.思い出ファースト
M09.バレッタ
M10.気づいたら片想い
M11.嫉妬の権利
M12.そんなバカな…
M13.人はなぜ走るのか?
M14.別れ際、もっと好きになる
M15.ボーダー
M16.かき氷の片想い
M17.きっかけ
M18.制服のマネキン
M19.ダンケシェーン
M20.転がった鐘を鳴らせ!
M21.他の星から
M22.意外BREAK
M23.あらかじめ語られるロマンス
M24.欲望のリインカーネーション
M25.指望遠鏡
M26.ロマンティックいか焼き
M27.命は美しい
M28.君の名は希望
M29.設定温度
M30.君が扇いでくれた
M31.風船は生きている
M32.インフルエンサー
M33.ガールズルール
M34.裸足でSummer
M35.夏のFree&Easy
M36.太陽ノック
M37.スカイダイビング
EN1.裸足でSummer
EN2.シャキイズム
EN3.オフショアガール
EN4.乃木坂の詩

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