TOPIX: 1611.9, +0.0% (1w), +6.1% (YTD)
Nikkei225: 20033.43, -0.5% (1w), +4.8% (YTD)
S&P500: 2423.41, -0.6% (1w), +8.2% (YTD)
USD/JPY: 112.46, +1.1% (1w), -3.8% (YTD)
EUR/JPY: 128.44, +3.1% (1w), +4.4% (YTD)
Oil(WTI Futures): 46.04, +7.0% (1w), -14.3% (YTD)

 6月第4週(6/26-6/30)の日経平均株価は、週明けから小刻みに上昇したが、再び米国市場でハイテク株が下落したことを受け、30日には大きく下落し、場中には9営業日ぶりに2万円を割り込む展開となった。結局、前週末比0.5%安の2万33円43銭で引け、2週ぶりの下落。
 為替相場は、27日にECBのドラギ総裁が、量的緩和の出口戦略を模索すると受け取られる発言をしたことなどから、ユーロが大きく上昇した。EUもアメリカも非伝統的金融緩和を段階的に正常化すること(テーパリング)を試みている中、日銀は依然として異常な金融緩和を継続する姿勢を崩しておらず、主要通貨に対して円安が進行した週となった。
 下落基調だった原油価格だが切り返している。米エネルギー情報局が28日に発表した石油在庫統計で、米国での生産が大幅に減っていることなどが確認されるとさらに買いが続いた。

●欧州、緩和「出口」を意識 国債利回り上昇加速
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM28H6D_Y7A620C1FF1000/

●欧州復権の芽、ユーロ高・円高を示唆か=斉藤洋二氏
https://jp.reuters.com/article/column-forexforum-yoji-saito-idJPKBN19K0U1?sp=true

●NY商品、原油7日続伸 米増産ペースの鈍化に期待 金は続落
http://www.nikkei.com/article/DGXLASQ2INYPC_R00C17A7000000/

 EUは、Googleに対して、競争法違反の制裁金として約3000億円を科すことを発表した。制裁金額としては過去最大となる。独占的地位を利用して、ショッピングサービスで競合企業に不利な検索結果を表示させていた。
 日本株をセクター別に見ると、原油価格の反発を受け、商社などの資源株や出遅れていた鉄鋼株などが大きく上昇した。

●米Googleに制裁金3000億円 欧州委、独禁法違反で最高
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM27H8T_X20C17A6000000/

 本日、東京都議会議員選挙の投開票が行われた。127議席に対して、自民は60人が立候補し、小池百合子氏率いる都民ファーストの会からは50人が立候補した。公明党が20議席ほどを取ると予想され、公明党は自民と都民ファーストの会で勝った方に付くため、どちらが多数の議席を獲得し、公明党と合わせて過半数を取れるかどうかが焦点であった。
 開票はまだ始まったばかりだが、都民ファーストの会の50人がほぼ全員当選するとのことで、自民は歴史的な惨敗となることが確実となった。このところ支持率を落としていた安倍内閣だが、都議選で都民ファーストの会に惨敗したことを受け、政治安定性が下支えしてきた日本経済にも暗雲が立ち込めることになるかもしれない。
 
●支持率急落で安倍首相の3期目に暗雲、都議選が目先の試金石
https://jp.reuters.com/article/focus-vote-idJPKBN19D0ZH?sp=true

●東京都議選 小池知事を支持する勢力が過半数確実 自民は大敗か
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170702/k10011038461000.html



 都議選でのポピュリズム政党の台頭は気がかりな材料だが、堅調な企業業績による割安感や円安などで日本株を支える材料もある。7日には米雇用統計が発表され、強めの数字となれば、米国の金融政策の正常化も既定路線となり、日米欧では日銀の金融緩和が際立つことになる。
 これまで安倍政権による政治的安定性は少なからず日本経済にプラスに働いてきた。一地方選挙とはいえ、都議選での惨敗から、安倍内閣がどう立て直してくるのか注目される。

●安倍首相“三重苦”で大きな逆風 内閣改造7月下旬に前倒しも
http://www.zakzak.co.jp/soc/news/170630/soc1706300011-n1.html

●日本株、買わない理由が見当たらない 武者リサーチ
http://www.musha.co.jp/short_comment/detail/183

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日本株
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移
出所: 日経新聞社

サイズ/スタイル/セクター別の週間パフォーマンス(2017/6/23-6/30)
Chart20151114_Core30
出所: 東証、日経新聞社、セクター指数はTOPIX17業種

個別銘柄の週間パフォーマンス(2017/6/23-6/30)
サイズ/スタイル/セクター別の週間パフォーマンス
出所: 会社四季報、Yahoo!ファイナンス

FX
直近1年のドル円とユーロ円の推移
直近1年のドル円とユーロ円の推移
出所: セントラル短資

イールドカーブ(2017/6/30)
イールドカーブ
出所: Bloomberg.com

主要通貨の週間パフォーマンス(2017/6/23-6/30)
主要通貨の週間パフォーマンス
出所: セントラル短資

外国株とコモディティ
直近1年のS&P500と原油価格(WTI原油先物)の推移[USD]
直近1年のS&P500と原油価格(WTI原油先物)の推移[USD]
出所: Yahoo!ファイナンス、Bloomberg.com

地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD](2017/6/23-6/30)
地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD]
出所: iShares: MSCI Japan (EWJ), MSCI Kokusai (TOK)、MSCI Core Europe (IEUR), MSCI All Country Asia Pacific ex Japan (AAXJ), MSCI Emerging Markets (EEM), GLOBAL REIT ETF (REET). Bloomberg.com: Oil WTI Futures (CL1), Gold Futures (GC1)

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今週のマーケット・イベント
7月3日(月)
日6月調査日銀短観
中国6月財新製造業PMI
米6月ISM製造業景況指数
米5月建設支出
ユーロ圏6月製造業PMI
ユーロ圏5月失業率
株式市場休場:カナダ
決算:象印、キユーピー、アヲハタ、他

7月4日(火)
日6月マネタリーベース
ユーロ圏6月サービス業PMI
株式市場休場:米(独立記念日)

7月5日(水)
米FOMC議事要旨(6月13-14日開催分)
決算:ローソン、ABCマート、良品計画、他

7月6日(木)
米6月ADP雇用統計
米6月ISM非製造業景況指数
ECB理事会議事要旨
決算:セブン&アイ、他

7月7日(金)
日16年度GPIF運用実績
米6月雇用統計
決算:久光薬、東武ストア、吉野家HD、他

7月8日(土)

7月9日(日)


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