ひとつ恋でもしてみようか

いつも同じようなことを言っている

自己紹介

俺はいま実家の父親に家賃を払ってもらいながら東京に暮らしている。仕送りももらっている。

就活に失敗したのは3年前、以来、2年目の就職活動に身を入れるわけでもなければバイトをするでもなく、かといって趣味と言えるようなものもなく、気のおけない友人なんてものにも恵まれず、ただダラダラと過ごしたいた。と言うと少し嘘が混ざっていて、「俺はなんとかなる、というか成功するはず」という無根拠で無方向な謎の自信と「俺はもうダメだ、死んでしまいたい」というどん底の気持ちの両極端を行ったり来たりして、疲れて、イライラしていて、寂しかった。ダラダラしているのは体だけで、心のなかは騒がしかった。夜は長く昼は短かった。オナニーばかりしていた、何を見ていたのか何を聞いていたのか何を想像していたのかも分からない、むやみにナニをしごく日々。

 

しかしそんな俺も一念発起、去年からこのブログを書き始め、それがキッカケで気にかけてくれる人が増え、わずかばかりの収入につながった。有名人にインタビューして原稿を書いたり、支離滅裂の文章を書いたりして小銭をもらった。それらは本名で書いてるので、ここでは紹介できないのが残念だ、ほんとはすごく自慢したいのだが。

 

最近はテープ起こしの仕事をもらうことがあって、そっちの方がいま俺がもらえる原稿料よりも稼ぎになっている。今年の秋にはこの部屋を出て、年初からつきあい始めた恋人と同棲を始める予定だから、稼いだ金はその資金に充てる。金はまだまだ全然足りない。こういうアルバイト的な労働と並行して、就職活動を再開しなけりゃならない。俺はなぜか書くことにこだわっているので、文章を書く仕事ができればと思っている。固定給をもらいながら、文章を書きたい。しかし特に強みがあるわけじゃなし、なぜ書くことにこだわっているのか今でもよく分からない。でもとりあえず金が必要なので、なんとかしたい。長時間の労働に俺は耐えられるんだろうか。別の仕事の方が向いてるんじゃないか、とも思う。でも、そうは思いたくない自分がいる。

 

 

むかし、ある講座に通っていた時、グループ分けのためにちょっとしたアンケートが取られた。「あなたの興味のあることはなんですか?」という質問に、人々は「音楽」とか「映画」とか「マンガ」とか書いていたのだが、俺は「自分」と回答した。

そんなのは当たり前のことだろう。だから誰もそんなことわざわざ書かなかったのだ。

 

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