出生時の性別が男性で、心の性別が女性のトランスジェンダーの学生の受け入れについて、5女子大が検討中で、3女子大が検討予定であることが朝日新聞の調査でわかった。すでに検討を始めた日本女子大と津田塾大に、きっかけや課題などについて聞いた。
■女子大の存在意義、更新(津田塾大・高橋裕子学長)
本学でも今年度、トランスジェンダーの学生の受け入れなどを検討する委員会を立ち上げた。学生、教職員、卒業生らにも意見を聞いた後、理事会に報告し、年度末までには一定の方針を出したいと考えている。
この問題に取り組むきっかけは、私自身が2013年~14年にかけて米国のウェルズリー大で女子大について研究をしていたことだ。たまたま、同大を含めいくつかの女子大がトランスジェンダーの学生の受け入れ表明について文書化する時期と重なった。
その少し前に、トランスジェンダーの高校生が米女子大の一つのスミス大に出願したが、奨学金の書類の性別欄に「男性」とあったため、大学側が出願を認めないということが起きた。在学生らが大規模な抗議運動を始めたことから、議論が高まった経緯がある。女子大に、ジェンダーや少数者の人権について意識が高い学生が多いことの表れだ。
トランスジェンダーの人がなぜ…
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