東京都議選(定数127)は午後8時に投票が締め切られた。即日開票する。出口調査をもとにした各党の議席獲得予想によると、小池百合子知事が代表を務める地域政党「都民ファーストの会」と、公明党などをあわせた小池氏の支持勢力で過半数の64議席を超す勢い。自民党は改選前の57議席を大幅に減らすのは確実で、第1党を維持するのは難しい情勢だ。
都民フは改選前の6議席から大幅に勢力を拡大する見通し。30~40議席台を視野に入れている。7つある定数1の1人区で、都民フは武蔵野市と島部を除いて議席を獲得する勢い。1人区は自民党の牙城とされていた。15ある定数2の2人区も、都民フは荒川区を除くすべての選挙区で優勢だ。
改選前に22議席の公明党は定数3以上の選挙区で堅調だ。公明党は国政では自民党と連立を組んでいるが、都議選では都民フと協力した。都民フの推薦を得た9人の無所属候補の一部も当選可能性がある。
自民党の過去最低の獲得議席は、2009年都議選の38議席だった。学校法人「加計学園」の獣医学部新設問題をめぐる安倍政権の対応や稲田朋美防衛相の失言が今回の都議選に影響を与えたとみられる。
共産党は改選前の17議席を維持できるかが焦点。民進党は改選前の7議席前後が当落線上にある。