突然ですが、カレーはお好きですか?
みんな好きでしょ!というテイで話を進めます。
大阪にインデアンカレーというカレー屋さんがあります。ぼくはここのカレーが大好きで梅田三番街という便利な立地にあるので、買い物帰りなどによく立ち寄ります。
ここのお店は私の知る限り「入店から退店まで最速のお店」です。
そこらのファストフードよりもファスト。
ちょっ速(パヤ)です!!!
店員さんの高速かつ一切の無駄がない見事なオペレーションで小さなお店ながら恐ろしいほどの回転率を誇っています。
まず入店すると即レジです。食券機などはなく、おばちゃんが立っておりそこで注文します。メニューはカレーとハヤシライスの2種類のみ。あとはご飯大盛り、ルー大盛り、生卵トッピング有無というミニマルなラインナップ。
「カレーたまご入り」と注文するとプラスチックの札を手渡されカウンターの空いてる席に招かれます。もちろんその時点でおばちゃんからオーダーがカウンター内のマスターに伝わっています。
椅子に座ると即座にキャベツのピクルスとお水、スプーンがセットされます。
ここまで30秒程。
でさらに15秒後にはカレーが到着しています。
めちゃくちゃ速いです。そしてうまい。
かなり辛めでスパイシーですが、爽やかな辛さで後を引きません。
どんどん箸(もちろんスプーンやで?)が進むタイプのカレー。
ピクルスはやや甘めで、辛いカレーとの相性は抜群です。ザクザクとした歯ごたえで美味しい。
そして、カレーが辛い→お水を飲む→お水が甘い!
みたいな謎の方程式が成立していておもしろいです。
で特筆すべきはカウンター内の店員さんの動きです。
お水を一口飲むと必ず継ぎ足してくれます。常にコップには冷えた水が注がれている状態がキープされていて、気配りがすごい。さらに食べ進めると爪楊枝の入れ物と紙ナプキンが出てきます。これも決まってあと二、三口で食べ終わる頃に目の前に出されます。ずっと出しっぱなしではないんです。
そして気づかされるのです。
「ずっとインデアンのターン...」と。
食べてるのではなく“食べさせられてる”ような、不思議な感覚になります。
うまっ!
からっ!
お水っ!
うまっ!
以下ループ
と思っていたらすでに食べ終わっています。
これは本当で、早食いチャレンジでも何でもなく入店から5分くらいでお店を出ています。長くても10分滞在したことがない。
カウンター内にはマスターと店員さんが一人ずつ。お店の裏にはおそらく一人か二人。そしてレジのおばちゃんの五、六人でお店を回してます。
阪急梅田駅の地下街という立地もあり、皆もくもくと食べ、食べ終わったらすぐお店を出ます。カウンターのみ15席ほどの店内はいつも満席ですが、異常な回転率で行列も一瞬でハケます。
時間のないサラリーマンにもぴったり。ゆっくり食べるのには適していませんが店員さんの見事な連携を楽しむのもまた一興。
エンターテインメント性が非常に高いカレー屋さんです。
1947年創業の超名店。とても美味しいのでおすすめです。
書いてたらまた食べたくなってきました。