ひとつは今月に入り、フィリピンと台湾で、地震が相次いだことだ。
米地質調査所(USGS)によると、フィリピン各地で1日深夜から2日午前にかけ、マグニチュード(M)5前後の地震が続いた。AP通信によると、1日深夜には同国南部ミンダナオ島でM5・7の地震が発生し、子どもを含め、30人以上が負傷した。
はたして、これら3つ現象に共通するものはなにか?
いずれも日本に押し寄せるフィリピン海プレート上で起こった現象だ。
日本では、4つのプレートがひしめき合っているが、特に、南海トラフに押し込むように、入り込んでのがフィリピン海プレートで、まもなく、歪みが限界迎える時期(南海地震)が近づいている。
それを象徴するかのごとく、フィリピン海プレート上が騒がしい状況となっているのだ。
一方、歪みがたまりにたまっている日本はどうか?
太平洋プレートが押し寄せてきた東日本では2年前に、1000年に一度の大震災が起こったが、フィリピン海プレートが押し寄せる西日本では静かな状況が続いている。
さらに5月に入り、東日本大震災の余震の数が激減していることに関連し、地震災害に詳しい立命館大学・文学部(災害リスクマネージメント)の高橋学教授は以下のような警告を発している。
①北海道から関東までの地域で、火山噴火の危険度が高まっている。
②太平洋プレートでアウターリッジ型の地震発生の可能性が高まっている。
③西日本では内陸型の地震発生の可能性が高まっている。
高橋教授は、これら3点のほかにも、九州の桜島などの噴火の可能性が高まっていることや、日本列島を越えて、朝鮮半島などでも地震や火山噴火(白頭山)が起こる可能性を指摘している。
ひとつ地震の専門家の間で、“常識”となっている考え方を紹介しよう。
「小さな地震が起こっているときはやや安全。地震数の減り、静かなとき(静穏期)は危険な証拠」
地震が起きるということは、地盤にためられる歪みが解放されていることを示し、逆に地震がない、静かなときは、どんどん歪みがたまり続けているいることを示している。
西日本はまさにその状況で、付け加えれば、フィリピン海プレートの影響を受けている関東平野なども、大地震の発生前だといえる。
日本中、地震や火山噴火がいつ起きてもおかしくない。さて、あなたはどこに逃げる?
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