2017年7月2日03時06分
1日朝、返還20年の記念式典が始まる直前、会場外の路上で事件が起きた。
地元メディアによると、抗議活動のために集まっていた民主派団体を、親中系の団体とみられる人々が襲い、用意していた看板などを壊した。中国の存在感が増し、香港の将来像を巡る議論が先鋭化するなか、社会に分断が生じている。
1日午後の抗議デモに、友人2人で訪れた高校2年生の男性(17)は「学校で愛国教育が目立ってきた。自分は香港人だという思いが強く、心配になって、デモ参加を決めた」という。
だが、デモへの参加者は主催者発表で昨年の11万人より少ない、6万人にとどまった。2014年のデモ「雨傘運動」後、民主的な選挙の実現が認められなかった若者たちの間で、中国に対する無力感が広がっているためとみられる。
一方、デモの出発点となった香…
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朝日新聞国際報道部