将棋 藤井四段 30連勝かけた対局始まる

将棋 藤井四段 30連勝かけた対局始まる
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将棋の公式戦で一度も負けることなく最多連勝記録を30年ぶりに塗り替えた中学3年生の藤井聡太四段がみずからの記録を更新する30連勝をかけた対局が、東京の将棋会館で始まりました。
藤井聡太四段は去年10月に史上最年少の14歳2か月でプロ棋士となり、デビュー戦から公式戦で一度も負けることなく勝ち続けています。先月26日の対局で、最多連勝記録を30年ぶりに更新して歴代単独1位となる29連勝を成し遂げ、2日は東京の将棋会館で竜王戦の挑戦者を決める「決勝トーナメント」の2回戦に臨んでいます。

藤井四段は対局開始の20分前に愛用のリュックサックにスーツ姿で入室し、その直後に対戦相手の佐々木勇気五段も対局室に入りました。振り駒の結果、佐々木五段が先手と決まり、午前10時に対局が始まりました。

将棋会館には藤井四段を一目見ようと午前中から多くのファンが集まり、愛知県豊橋市から来た女性は「ここまで来たらなんとか30連勝を達成してほしいです」と声援を送っていました。

対局はそれぞれ5時間の持ち時間で行われ、藤井四段はこの対局に勝てば、みずからの最多連勝記録を更新して30連勝となります。

出身地の商店街 連勝を期待しセール

30連勝をかけた対局に臨む中学3年生のプロ棋士、藤井聡太四段の出身地、愛知県瀬戸市の商店街では、連勝記録の更新を願ってセールや大盤解説が行われ、応援する人たちで盛り上がっています。

藤井四段の出身地、愛知県瀬戸市の中心部にある「せと銀座通り商店街」では、2日は月に1回の「市場の日」に当たり、藤井四段の連勝を期待してセールを行う店も見られます。

このうち美容室では、29連勝にちなんでカットを290円引きにしたり、陶器店では30連勝を願ってどんぶりなどを300円で販売したりしていました。また、空き店舗のシャッターを使って大盤解説が行われ、商店街の関係者が段ボールに磁石をつけて作ったおよそ10センチ四方の駒を動かして対局を再現していました。

名前の読み方が藤井四段と同じ小野塚颯汰くん(3)は、「藤井聡太さんを知っています。頑張ってください」と話していました。母親の美保さんは、「瀬戸の皆が応援しているので、ぜひ勝ってほしい」と話していました。