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夕歩道(夕刊コラム)

夕歩道

 軒先に毎年かかるツバメの巣。四羽のひなは黒をまとって、巣立ちが近い。それでもやはり、大きく口を開けながら、ピーピーと餌を待つ。見上げる人の優しい目。ツバメなら、それもよし−。

 ある年のこと。親鳥が羽をばたつかせ、巣のそばで激しく鳴き立てていた。足元に目をやると、転落したまだ幼いひな鳥が、体をよじってもがいているではないか。親鳥は、途方に暮れていた。

 巣の中に戻してやった。しばらくすると、ひなは再び地べたに落ちた。もう一度戻してやった。そして翌朝、その子は地上で動かなくなっていた。自然は厳しい。きっと、永田町より、ずっと。

 

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