北海道と熊本で震度5弱 一夜明け後片づけや点検作業

北海道と熊本で震度5弱 一夜明け後片づけや点検作業
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北海道と熊本県で相次いで起きた震度5弱の地震から一夜明け、各地では片づけや点検作業に追われています。
震度5弱の揺れを観測した北海道安平町の早来地区にあるスーパーマーケットでは、従業員が地震で棚から落ちた商品などの片づけに追われていました。

このスーパーでは、地震の揺れで売り場にあった缶コーヒーや洗剤などの商品が床に散乱したということで、従業員たちは開店前に商品を拾い集めて傷が付いていないか確認しながら元の棚に戻していました。

60代の従業員の女性は「傷が付いた商品は少なかったですが、また揺れが来て落ちてしまったらと思うと怖いです」と話していました。

また、北海道安平町では、町が管理する橋に地震による被害が出ていないか緊急の点検が行われました。緊急点検が行われたのは交通量が多いおよそ40の橋で、2日午前8時半から町役場の建設課の職員5人が手分けして当たりました。

このうち役場のある早来地区の橋では、職員が橋の土台部分に亀裂やずれが生じていないか肉眼で確認していました。点検を行った職員は「橋が使えなくなると町民の生活に支障が出るため、重点的にチェックしています」と話していました。
一方、震度5弱の揺れを観測した熊本県産山村では午前5時半ごろから役場の職員が去年4月の熊本地震で被害が大きかった地区を中心に、道路や水源などに被害が出ていないか見回りをしました。

このうち役場から北に1キロ余り離れた御湯船地区は、去年4月の地震で道路が損傷するなどして通行止めになりました。

2日未明の地震でも道路脇の斜面から落石が確認され、職員が手で拾って車の通行の妨げにならないようにしていました。また、別の地区では周辺の住宅に水道水を供給していて、去年の地震で白く濁る被害がでた水源も見回りましたが、とくに異常は見られませんでした。

産山村経済建設課の井和樹主事は「熊本地震では道路はひび割れや落石で車が通れない状況でしたが、今回は大きなひび割れも見られませんでした。今後は、水道、住宅の被害確認をしていきます」と話していました。

産山村役場によりますと、午前7時現在、住民からけが人や住宅の被害の連絡はなく、道路への大きな被害も確認されていないということです。