大卒でアニメ業界に入る人間は『制作会社』と『メーカー』で悩むはず。そこで、アニメ業界人である筆者が分かりやすく両者の違いを述べる。
============================================================================『制作会社』(例:東映アニメーション、京都アニメーション、サンライズ、プロダクションIG、ぴえろ、シャフト、P.A.WORKS、JCSTAFFなど他たくさん)
・・・実際にアニメを制作している会社
【メリット】
・やはりアニメ業界といったら制作会社が花形。
・多くのクリエイターとつながりを作れる。
・昔と違って転職市場で制作会社の人間は需要がある。(出版社やメーカーに転職する人もいる)
・制作会社で5年以上生き残っている人は超人(筆者も3日徹夜できます(笑))
・新卒で大手に入れなくても、小さな会社で2年耐えれれば大手に転職することもできる。(ただし大手は高学歴な人が出世を競ってるので出世できるは別)
【デメリット】
・激激激務(大手だろうが月の残業時間200時間なんてあたりまえ)
・女性は制作進行を続けていくのは結婚前ならまだしも、結婚後は難しい。(女を捨てる覚悟はいる)
・給料が昔に比べるとかなりよくなってきたがそれでも労働時間の割に薄給。
(大手で出世すれば、世間の大企業の一般社員並みはもらえるが、そんなコースに乗れるのは高学歴で人脈形成術の優れたほんの一握り)
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『メーカー』(例:アニプレックス、バンダイビジュアルなど数社)
・・・アニメ制作の資金をだし、制作会社に作ってもらって、できたものを宣伝し、DVD販売する会社
【メリット】
・制作会社に比べると激務ではない。土日もイベントなどがなければ基本休み
(月の残業時間は50時間くらい)
・待遇も世間の大企業と変わらずもらえる。
(ただし、これでも昔はもっともらっていた。しかし、DVDが売れなくなって給料はどんどん下がっている。将来的には制作会社とそんなに変わらないくらいになるかもしれない。)
・声優と直接触れ合える。
(制作会社だと声優と触れ合えるのはPと監督くらい)
【デメリット】
・やはりアニメ業界の日陰の部分だから目立つことはない
・みんな辞めないので、出世ポストが足りない。そのため、休職すると出世はまずできない。
・仕事がマンネリ化するので年を取るごとにつまらなくなると聞く。
・昔は、力関係は メーカー>>>制作会社 であったが、アニメの需要が増える中、供給が追い付かなくなり、今では 制作会社>メーカー という関係になってしまっている。