生後3ヶ月になると首がすわる赤ちゃんが多く、パパ・ママは今までに比べて育児がしやすくなります。また、徐々に昼夜の区別ができるようになるため、睡眠不足も徐々に解消されていきます。
しかし、なかにはたそがれ泣きが始まる赤ちゃんもいます。たそがれ泣きを知らないとパパ・ママは「何で泣くの?」「泣いている理由は?」と戸惑ってしまいます。
生後3ヶ月の身長と体重
・男児:身長54.5cm~63.2cm 体重4.41kg~7.18kg
・女児:身長53.3cm~61.7cm 体重4.19kg~6.67kg
生後3ヶ月を迎えた頃から、首のすわってくる赤ちゃんが多くなってきます。首がしっかりしてくるため、縦抱きにしても頭がグラグラする事が少なくなります。
体重は産まれたときの約2倍になり、赤ちゃんの成長をパパやママは強く実感します。体型もふっくらとし、見た目もより赤ちゃんらしくなります。
「原子反射」と呼ばれる赤ちゃん特有の反射反応も少しずつ消えてきますが、その分赤ちゃんの動きが滑らかになっていきます。また、音のある生活にも慣れ始める時期なので、生活音に赤ちゃんが驚く事も少なくなります。
生後3ヶ月の睡眠と生活

また生後3ヶ月頃から「たそがれ泣き」が始まる赤ちゃんがいます。たそがれ泣きとは、毎日夕方頃になると決まった時間に赤ちゃんが泣き出す事で、特に泣く理由は無くても、急に機嫌が悪くなって泣き出してしまう事がほとんどです。
因みに、たそがれ泣きは一般的な呼び方で、専門的には「泣き声発作」や「コリック」と呼ばれています。
急に大きな声で泣き出し、おむつを替えたり抱っこしても泣き止まず、一定時間泣き続けるため困惑するパパ・ママも沢山います。たそがれ泣きは時間として30分~40分程度続く場合が多いです。
大体は生後5ヶ月頃になると落ち着いてきますが、中には1歳頃まで続く赤ちゃんもいます。
たそがれ泣きが起こる原因は不明ですが、考えられるものとして「ストレスを発散するため」「昼間の疲れが夕方に出てきてしまう」といった事が考えられています。他にも体調が悪かったり、暑いときや寒いときにも赤ちゃんは泣くので、注意深く様子を見てあげる事が大切です。
対処法としては、外を散歩したりドライブする事で気分転換になり、泣き止んでくれる赤ちゃんもいるので、パパ・ママも一緒に気を紛らわせるつもりで出かけると良いでしょう。
他にも、赤ちゃんが自分の手を顔の前に持ってきて、じっと見つめる事が増えてきます。これは「ハンドリーガード」と呼ばれ、この時期によく見られる反応です。
赤ちゃんが自分の体を確認している行動だと言われており、口の中に手を入れて感覚を確かめたりもします。時には握ったオモチャを口の中に入れるので、安全で衛生的なオモチャを触らせるようにすると、赤ちゃんにとって良い刺激になります。
生後3ヶ月の授乳
生活リズムが一定になってくるのに伴って、授乳の間隔も決まってきます。
生後3ヶ月になると夜から朝までまとめて寝てくれる赤ちゃんもいますが、夜中も定期的に起きてしまう赤ちゃんもいます。日中の授乳は3時間~4時間の間隔を目安としますが、寝る前にしっかり飲ませてあげると朝までグッスリ寝てくれる場合もあります。
また、以前はおっぱいに必死になって吸い付いていましたが、3ヶ月を過ぎてくると「遊び飲み」をする赤ちゃんがいます。目が良く見えるようになってくるにつれて周囲が気になり、おっぱいを吸いながら辺りを見渡してみたり、手足をバタつかせて集中して飲んでくれなくなります。
左右で15分~20分程度飲んでいて、遊び飲みが始まるようであれば「もうお腹いっぱいだね、ごちそうさまだね」等と声を掛けてあげて、授乳を切り上げましょう。
生後3ヶ月の排泄
生後3ヶ月の赤ちゃんは、脳も著しく成長しています。そのため脳内の満腹中枢や摂食中枢も発達してきますが、それにより一時的に授乳量が減ったりして便秘になる赤ちゃんがいます。
便秘が続くようであれば、ベビーオイルを綿棒に浸して浣腸してあげたり、お腹を優しくマッサージしてあげましょう。また水分量が足りないために便秘を引き起こす場合もあるので、その場合は白湯で水分補給をしてあげると良いでしょう。
予防接種

・B型肝炎(2回目)
・小児用肺炎球菌(2回目)
・ヒブ(2回目)
・4種混合(1回目)
・ロタウイルス(任意接種・2回目)
の予防接種を受ける事ができます。
生後2ヶ月から予防接種が始まり、引き続き予防接種が多くある時期なので、早めに計画を立てて予防接種を受けられるようにしていきましょう。そうすることで、突然赤ちゃんが体調を崩して受けられなくなった場合でも、慌てることなく対応する事が可能となります。
まとめ
生後3ヶ月になると、ようやく赤ちゃんの生活リズムが付き始める時期ですが、まだまだ赤ちゃんのお世話が大変な時期です。その中でも、成長を感じられるところが出てくるため、育児が忙しい中にも楽しさが出てくる時期でもあります。
働いているママの中には、産休が終わり、職場復帰する方もいる時期になります。仕事と育児の両立は大変ですが、赤ちゃんと離れる事で育児からのストレスから開放されるというメリットもあります。
ですが、まだ身体は疲れ切っていることが多いため、くれぐれも無理のないようにしましょう。