〒 みなさま
こんにちは円野まどです!
今週は家にいる分さまざまなお久しぶりの人と連絡がとれたりして、書きたいことは増えていくのですがなかなか気管支炎がよくならず、たっくさん眠りました。
八割がた怖い夢を見るのですが一体何故なんですかね・・・。
楽しくて元気なときもそうです。もしかしてすごくポジティブだったらたこ焼き屋台の夢が見られるのでしょうか・・・ポジティブな方の体験談をお待ちしています・・・!
最近遺伝子検査に興味があって、やってみようかなと思っているのですが既に経験された方はいらっしゃいますか?
母に話したら「かえって不安になってしまうかもよ。」と言われなるほどなるほどと思いながら、現代の検査すごい・・・!と技術者の方を尊敬しています。
皆様は今週どんな一週間でしたか?
それでは私の日々の詰め合わせ18号、ご査収くだされば幸いです!
*登場人物
しゃん 私の同居人でパートナー。家主でもある。1000%クールガイ
でんきゅう 九州からやってきた私の弟のような子供のような21歳
アイちゃん 私の10個上のすてきなオネエさん。紅茶仲間。
私 筆者円野まど。体が虚弱な為、今年の残りを費やしてマッチョになるつもりでいる。
*離れていても
電話ボックスを使う人を殆ど見かけなくなった。
たまに誰かがかけていて、思わず見てしまうと大体外国の方だ。
通話先も海外なのかもしれない。
電話の仕方も、お国柄があるのか、外に漏れるのも気にしないほどとても楽しそうに笑い声をあげる人や、身振り手振りを大きくアクションしながら話す人、行きに見かけて用事を済ませて帰るときもまだ電話している人、さまざまだ。
ただ時々、受話器を置いて笑顔がしゅっと消えたあと暫く緑の電話を見つめている人に気づく。その人はそれから少しだけ目頭を押さえている。
すれ違いざまにいつも胸がひりひりする。
会いたい人に、会えますように。
皆がそうであるといいな。
*よくわからないこと
世の中には不思議なまま放置されていることが幾つかある。
例えば双子の人が「相手が怪我している時、自分も分かる。」とかきょうだいや夫婦が音楽番組を見てて一緒に歌いだす場所が同じだとか、話し始めるタイミングがかぶるだとかそういうこと。
表情や雰囲気の微妙な差を感じているとか、遺伝子や経験が似ているだとか、理由の予想はたくさん出来る。
私は人の気持ちを理解できない方ではあるのだけどこの類のことが一つだけ出来る。
たぶん出来る、と思う。
何故かしゃんが「お味噌汁とそうめんとカレーが食べたい時」を感じるのだ。
家で掃除などをしている時ふと「あ、お素麺食べたいんだな・・・。」と思う。
おそらく単に彼の好物なのかもしれないけれど、もし超能力ならすごく微妙な線だな・・・と思いながら生きている。
*間違えんといて
少し体調が回復した日のこと。
でんきゅうが来るというので、ご飯を作っておくことにした。
「ありがとー!何作ったの?」
「なすとピーマンとひき肉の甘辛炒めだよ。あとポトフ!」
どうでもいいけれど、このありがとー!が年々オネエの方と同じで少し高い感じになっている。おそらくアイちゃんの影響を受けてしゃんも私も、でんきゅうまでも少し歌うように「アーリーガートォー!」と言うようになっているが、これはなかなか楽しいのでおすすめです。歌うように生きていこうではありませんか・・・!
そんな話はともかくこの時、私は彼の声を聞いて思い出したことがあった。
「あっ、なす嫌いだよね?ごめん。しゃんがなす好きだからピーマンとひき肉のとこだけ食べていいよ。」
しゃんは好き嫌いが殆どない。
でんきゅうも少ないほうでおそらくナスくらいだったと思う。
私はしいたけくらい。
これは浅ましい気持ちだと思うのだけど、あっという間に母・姉代わりをお役御免になった私はでんきゅうにもまだ子供らしい所が残っていることにどこかホッとした。
「ナス入っててもよけていいからね?」
人が作ったものだからこそ残しにくいだろうと思って、私がお椀によそうことにした。
茄子を避けて盛り付けを始める。
でんきゅうはそんな私の真横にたって、大真面目な顔で説明を開始した。
「いや、俺もなすが嫌いってわけじゃないんよ?なす自体はすきなんよ。ただあのじゅわーっていう、柔らかい食感が嫌いで、なんていうか食べた感じが?あの食感がむっちゃ
気持ち悪いだけで、なすの甘辛い味自体は好きなんやわ。間違えんといて。」
お皿を抱えてテーブルに運んでいく私は彼を横目で見たけれど、ふざけている様子はなかったので「あーそうなんだ。」と相槌を打った。
でんきゅう君。
それはね、醤油と砂糖とオイスターソースが好きなだけで、なすは嫌いだっていう話なのだよ。
彼は「まったく世話がやけるわ。」みたいな顔をして食べ始めた。
*どこかにあった人生の話
アイちゃんと「こうしておけばよかったのかな?」という話をした日があった。
「私。子供をめちゃくちゃ早いうちに生めたらよかったのかなって思った。」
「それっていつくらい?」
「大学四年生で卒業要件が終わった時くらい。」
「具体的!」
授かれるかどうかは別として、軽口は続く。
「それ言うならアタシ学部別な所にしておけばよかった。」
「中学生で考え始めて大学で起業するくらいの感じで仕事したかった。」
「わかる。成功するかは別として経験としてね。」
「そう経験として。」
「誰かに教えたいよねこの、こうしておけばよかった感じ。」
「こうしてうざい絡み方するようになるんだよね。アタシの時は!!!こういうのなかったけど!!みたいな。」
「わかる。待って噴き出しそう。誰のまねよ?」
もしもの人生の話は続く
私達はさまざまな想像をする。あれこれ話して、これやっておけば楽だったよねとかあれは何度戻ってもできないんじゃない?とかそれは幾つも膨らんで飛んでいく。
結局変われないかも、なんて自堕落な自分たちを笑った。
こんな話は無意味というか何ももたらさないことは二人とも知っている。
この人生。時間を。今までしてきた何もかも。
二度と戻ることはできない。
私達はいつも今を生きてる。
恥ずかしくても申し訳なくても、誇りに思ったことすら背中にあって、いつかになる。
とても儚く思った。
「もーやだ!ちょっともー2時間もたってる!また与太話で2時間無駄にしてる!あははははは!」
カップに残った紅茶をあおるように飲み干して響いた笑い声。
色んな、色んなただ在るって思ってしまいがちなこと全部。
もっと大切にできたらいいと思った。
*あとがき
今週も気管支炎でほとんど家にいました・・・!
ついに一ヶ月が経過してしまいそうです。
徐々によくなってはいるのですが、今回は特別に重かったなあと思いました。
私は食い意地が張っているので、なかなか思うように食べられないことがつらいです。
心はエビチリ!エビチリが食べたいんですよ、心っていうかなんていうかその細胞が?
でも胃は「否。粥限定」って感じなんですね。
無理に食べても戻したるからな!って感じで厳しく接してくるわけです。
今その胃をなだめてエビを受け付けてくれるよう交渉しています。
咳がつくと長引くことが多いようなので、皆様もどうかお気をつけてくださいませ。
ああたこ焼きとエビチリと焼きそばが食べたいです!
ここまで食欲旺盛だと「食にあんまり興味なくて・・・。」って言ってる方をたまに見かけるとかっこよく見える日々です・・・。
みなさんは今週もモリモリ食べて、来る真夏日に備えましょう!
あなたと私によい一週間になりますように!
それではまたお便りいたします・・・!
円野まど