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経済産業省の本気広報誌『METI Journal』が某日経誌並に面白い!

日刊工業新聞社の協力で読みやすくなった?

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「経済産業省が発行する広報誌」とPRされるとものすごくつまらなさそうなイメージを持ちませんか?今日メールでそんな話を見たときに「んだよ、どうせ省庁がたいくつしのぎにデータひっぱりだしてひけらかすようなコラムばっかりだろ」と思ったんですが、せっかくならチラ見してやろうと思ったのに。

なにこれ面白い。広報誌って言う割に本気で書いてるじゃないか。

わかりやすくまとめられていて面白い

政策特集と書かれるとすごく嫌な気配がするんですが、実際にタイトルだけをちょっと抜き出してみますよ?

  • コネクテッドインダストリーズって何?
    日本の新しい「産業革命」の戦略を分かりやすく解説

  • 絶対に見逃してはいけない、セキュリティ対策&知財保護
    その傾向と対策、これからの施策を注視せよ

  • 中小企業が主役だ!人手不足がチャンスに変わる時
    ブラックからホワイトへ。“雇用の質”を競う

  • 【日立製作所・中西会長インタビュー】 立ち上がれ日本の経営者たち
    「常に壊していかないとダメなんだ」

  • データが語り出す新しい消費社会
    “未来のお店”すぐそこに

このタイトルを読んで「あれ、日経ビジネスアソシエ」みたいだな、と私は思ったんですよ。昔良く読んでたものですから。適当に記事にばらつきがあって飽きないので電車に乗ってる時間によく読んでたのを思い出します。

日経ビジネスアソシエ 2017年7月号

日経ビジネスアソシエ 2017年7月号

 

一つ一つのコラム自体はそれほど長文でもなく、5分もあれば読みきれるもの。でもそれを読んでみて興味が湧いたら自分で深掘りしていくのも面白いし、ネットを使えば他にも面白そうなものは拾うことが出来ます。

とっつきにくい話の入り口をちょっと開いてくれる情報というのはすごくありがたい。たとえば突然「コネクテッドインダストリーズ」と聞くと「は?」となる私のような経済に疎い人間でも、これを読むと大まかな形が見えてくる。

「コネクテッドインダストリーズって何?」
https://meti-journal.jp/p/2

f:id:masaki709:20170630222537p:plainなるほど、バラバラに管理された情報を一元管理してデータが繋がる(コネクテッド)ことによってさまざまなメリットを生むことが出来るのね、とわかるわけです。

ほかにも「統計解説」ということでデータを使いながらいろんな切り口でコラムが書かれているのも面白い。

  • 2017年のフードビジネスは、缶コーヒーがけん引する?
    フード・ビジネス・インデックス指標

  • 薄型テレビの国内生産が激減!一方、テレビに映る方は…?
    テレビ国内生産と放送業

  • スマホゲーム全盛だけど、定番ゲームはやっぱり強い
    ゲーム・ビジネス・インデックス指標

もう一度言いますが、無料で読めます。たとえばこの「ゲーム・ビジネス・インデックス指標」の話なんてスマホアプリのアフィリエイトをやってる人だったら必見なんじゃないかな、と思ったりするやつです。

「スマホゲーム全盛だけど、定番ゲームはやっぱり強い」
https://meti-journal.jp/p/16

他にも「60秒解説」という「産業」「海外」「エネルギー」などを題材にして1分ほどで読めてしまうコラムもあります。

「女性による創業が、男性を上回っています」
https://meti-journal.jp/p/10

インターネットは「自分から拾いに行く情報」

まさにそのまんまなんですが、インターネットって自分で見るものですよね。TwitterなどのSNSはもちろんのこと、自分で見たいものを見るということが圧倒的に多い。そうすると「興味が有ることは調べるけど、あんまり興味が無いことは調べない」ということが増えて、情報が偏ってしまうことがあるんですよ。

以前本屋さんに行って思ったことなんですが、本屋さんで本を探すとついつい横のレーンに入ってみて新しい発見があったり(突然料理本めくってみたりとか)、全然興味がなかった作家の本をパラパラとめくったら「なんだよこの人の本面白いじゃないか」と好きになってしまったり、タイトルだけ見て「なんかこの本気になるな」と手にとったりするような経験がよくあります。

そうではなくて、自分の興味以外のものをちょっと引き入れることで新しい何かをつかむことも出来ると思うんですよ。「えっ、知らなかった」なんて実に面白いことですし。

ネタの引き出しは1つでも多いほうがいい

普段拾いに行かないような情報をちょっと紹介してくれるような情報源って意外と大事だなと思いますし、その切り口がきちんと裏付けがあると更に良いと思うんです。きちんとデータを駆使したり、わかりにくそうなことをなるべく簡単に書こうという意欲のようなものが見れるんですよね、このMETI Journal。2017年2月の競争入札で日刊工業新聞さんの協力を得られるようになったことがコンテンツの充実に繋がったのかもしれません。

そんなことでちょっと紹介してみようかなと思いました。もちろん無料ですし、私の記事からクリックすることでクリック報酬とかなんてまったくありません(笑)

METI JournalのURLはこちら。スマホにも対応しているようです。
https://meti-journal.jp/