関空-敦賀、JR湖西線経由の新特急を 滋賀県知事が要望意向
滋賀県の三日月大造知事は30日、JR湖西線経由で関西国際空港-敦賀間を結ぶ新たな特急の運行実現を国やJR西日本に働きかけていく意向を示した。北陸新幹線の金沢-敦賀間の延伸開業に伴う特急の再編を見据え、関空から湖西地域への誘客につなげる狙いがある。
県議会一般質問で、清水鉄次県議(チームしが)が、関空と金沢を結ぶ特急の運行について考えを聞いた。
三日月知事は、2022年度予定の北陸新幹線敦賀延伸開業について「湖西線活性化のいい機会だ」と指摘。関空-敦賀間の特急について「実現に向けて研究を重ね、国やJR西に、あらゆる機会を通じて積極的に働きかけていきたい」と答えた。
湖西線では、北陸新幹線延伸に伴い、金沢-敦賀間の在来線が経営分離の対象となるため、湖西線経由で大阪-金沢間を結ぶ特急「サンダーバード」が敦賀止まりになる懸念がある。特急の運行体系の見直しが予想される中、滋賀県は関空-敦賀間を結ぶ特急が実現すれば外国人観光客が来県しやすくなり、北陸からの関空利用も便利になると期待している。
【 2017年06月30日 22時45分 】