15年間のアイドル人生に終止符を打った嗣永桃子

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 アイドルグループ・カントリー・ガールズのメンバーでタレントの嗣永桃子(25)が6月30日、東京・青海野外特設会場にて『嗣永桃子ラストライブ(ハート)ありがとう おとももち(ハート)』を開催。同公演を持って嗣永はカントリーガールズとハロー!プロジェクトを卒業。15年間のアイドル及び芸能活動に終止符を打った。

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 ライブでは、音楽プロデューサー・つんく♂からのラストプレゼントとなった「ももち!ずっとおとももち」をはじめ、Buono!やBerryz工房の楽曲、途中からカントリー・ガールズ5人も率いて全21曲(※メドレー1曲換算)を披露。キュートな笑顔を振りまいたり、力強い歌声を響かせたり、15年で培われたアイドルとしての実力を余すところなく発揮。

 中盤には「3年ぶり」だというトレードマークだったツインテール“ももち結び”も復活させ、「ももち!許してにゃん(ハート)体操」を元気にいっぱいに歌唱。「私の人生のなかでもこの髪型になるのは最後でしょう!」と宣言して笑わせた。

 アンコールの卒業セレモニーでは“泣かない”ことで定評のある嗣永が、瞳を潤ませながら感謝の想いを伝えた。イメージカラーの“ピンク”のサイリウムで埋め尽くされた約8000人のファンを前に、これまで所属したBerryz工房やBuono!への想いを明かすなかで、15年より参加したカントリー・ガールズには「まさかここまでこのグループを好きになるとは思いませんでした」と告白。

 年が離れたメンバーに途中から合流することで、当初は戸惑いもあったそうだが「どうしよう、居場所ないかもって思ってたのに、誰よりも優しくメンバーのみんなが手を差し伸べてくれた」といい、「今までみたいに、メンバーの近くで見守ることはできないから、ファンのみなさん5人をよろしくお願いします」と頭を下げた。

 そして「私は本当に自分が大好きです。ステージで歌って踊って、こうやってMCしたりバラエティーで頑張ったり、後輩と張り合って同期にイジられて、どんな私も大好きです!」と胸を張った。続けて「でもこんな私を好きになれたのは、ファンのみなさんのおかげ。ファンのみなさんが私をちやほや褒めてくれるから、自分により自信を持つことができて、さらに自分を好きになることができました…」と声を詰まらせた。

 会場から湧き上がった声援に背中を押された嗣永は、「私に出会ってくれてありがとうございます。私は見ての通りビジュアルもいいし、愛嬌もあるし、運まで持っているから大丈夫です!皆さんのほうが幸せになってください!この15年間、たくさんの愛をありがとうございました!」と笑顔で締めくくった。

 その後は万感の想いでBerryz工房「ありがとう!おともだち。」を感極まりながら熱唱。ピンク一色の会場を愛おしそうに眺めながら最後は大きく手を振り、これまで“必殺技”として『こゆビーム』を放っていた小指をゆっくりとたたみながらステージを後に。最後の最後まで“らしさ”満点のステージとなった。

 2002年6月30日にハロー!プロジェクト・キッズに合格した嗣永は、2004年にBerryz工房としてメジャーデビュー。同グループが2015年に無期限活動停止となってからは、カントリー・ガールズにプレイングマネジャーとして加入した。この日をもって、同グループ及びハロー!プロジェクトも卒業。なお、ハロプロ在籍日数は5479日間と歴代最長となった。