それか、限りなくクラゲに近い人間。
湿度90%の日
最近すごくジメジメしてますよね。
梅雨だから仕方ないです。
この季節ぼくの関心は、「いつなら洗濯物を干せるのか」にしかありません。
毎日4、50回ほど天気予報を見ては、ため息をつき、布団に潜り込んで寝ています。
そしてその日も、いつも通りiPhoneのアプリで天気を確認してふて寝をキメようとしたのですが、湿度の欄に目が止まりました。
湿度90%
ぼくは気象予報士ではないので詳しくはわかりませんが、湿度90%ってすごくないですか。
100%になったら空気が完全に水になって溺れてしまうの?
ぼくは泳げないので不安になりました。
溺れないらしい
ちゃんと調べて見てわかりました。
湿度は空気中の水蒸気の比率だそうです。
実際雨の日は100%を超えることもあるけど、溺れないらしい。
とりあえず一安心です。
明日には溺死するのではないかと不安で夜も眠れないところでした。
でもよくよく考えて見るとやっぱり不思議です。
水蒸気って加湿器とかヤカンから出てくるあれをイメージしてしまうのですが、触れるとやっぱり水ですよね。
湿度100%になったら、実質周りは全て水と言っても過言ではない気がします。
そもそも海だって水の中に空気があるんだし、そう考えるともう日本は今完全に海。
ということは、ぼくたちは人ではない何かってことになりませんか?
季節的なクラゲ化
以上のことをまとめますと、人はすでに、季節的にクラゲ化していると言っても過言ではないでしょう。
もちろん人によっては、残念ながらクラゲにはなれず、タコやイカになってしまった方もいるかもしれません。
ただ、できることならクラゲになることをお勧めいたします。
なぜならクラゲは楽だからです。
タコやイカのように墨を吐かなくてもいい。
クラゲが吐くのは弱音だけです。
あとはふらふらしていればいい。
「人は疲れた時クラゲになりたがる。」
これはフランスの思想家モンテスキューが言ってそうな言葉です。
シャルル・ド・モンテスキューといえば代表作『法の精神』も有名ですが、処女作の『ペルシア人の手紙』も忘れてはいけません。
当時の絶対王政をユーモアたっぷりに否定したは良いものの、内容が過激になりすぎて身の危険を感じたから、ペルシア人が書いた手紙ってことにしよー!と匿名で出版した不朽の名作。
処女作といえどしっかりと三権分立しているところがまた良いです。
何が言いたいかというと、偉大な思想家ですらてきとうに誤魔化しているのですから、たまにはクラゲになってゆらゆらしてもバチはあたらないとうこと。
この季節、ゆらゆらしだしたらもうクラゲなんです。
自分の気持ちに正直になって、全てを解放しましょう。
まだ気づいていないかもしれないけど…
鏡にうつるあなたは、すでにクラゲの形をしています。